一番近くにいたのに


気付いたら、一番遠くにいた







少しの隙間も許せなくて



お互いを飲み込んでしまいそうになる程口付けをかわしていたはずなのに











今あなたの一番近くにいるのは私じゃない











ねぇ、あの時少しでも距離を作ってしまった私への












罰なのでしょうか?
あれが罪ならば








これが罰なのですか?


















償って償って償って償って






償い続けたら




その先に何がありますか?











許してくれなくても構わない








ただあなたのそばにいさせて
枕に顔を埋めた





あの人の匂いがして











あの人に包まれているような気がした











もっともっと包まれたくて







彼の忘れていったあの香りがする香水を








手首にだけそっとつけた













でも枕よりずっと匂いがはっきりした私の手首からは







虚しさだけが残った











「この匂い、好き」




『甘い蜜に寄ってくる蝶だな。すぐどこかへ行ってしまわないように、俺はいつもいつも甘い蜜を用意しとかなくちゃ』







羽根をもがれた蝶は、どうやったらまたあなたの元に飛べますか?