観た、『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』を観ました。

 

スクラッチ本社に保管してあった赤い宝玉を盗んだ風のシズカを追いつめる獣拳戦隊ゲキレンジャー。そこに現れた4人の轟轟戦隊ボウケンジャーも赤い宝玉を狙い、激突する両戦隊。

その戦いの中、宇宙に行っていたはずのボウケンレッド=明石が宝玉を奪い去って行く。

一方、臨獣殿に保管してある青い宝玉を盗み出したボウケンピンク=さくらの下に明石が合流、赤と青の宝玉が合わさった時に生まれる究極の力を見せようと、理央とメレを南米にある遺跡に連れ立つ。

暁らに次いで遺跡にやって来たゲキレンジャーとボウケンジャー。明石とさくらが二つの宝玉を遺跡にはめ込んだ瞬間、さくらに取り憑いていたパチャカマック12世が離脱。パチャカマックは二つの宝玉が合わさった時に生まれるという宇宙拳法究極の力を手に入れ……というお話。

 

本作のちょっとした見どころと言えば、かつての同志だったボウケンジャーの面々を裏切る明石とさくらですかね。衣装も黒づくめで、分かりやすい闇落ち感。二人とも黒髪というのも嬉しい偶然。

ただ、他の4人がボウケンジャーの姿になっている=確実に戦闘能力差に開きが生じようと、明石が決して変身しないのはナルホドですね。本当に裏切っていない表れでもあるしね。

…まぁ、これは俺ッチの勝手な解釈で、作り手側は特に計算していなさそうな感じですが…。

 

今作も含め、ここ数本のVSシリーズの脚本は荒川稔久が担当していますが、相変わらずミーハー根性丸出しの作風でイヤんなりますね。

美希と牧野さんが“行きつけのカレー屋”の常連だったとか、明石を“チーフ”と呼ばなくなったさくらとか、あーもうハイハイって感じ。

ゲキレンジャーとボウケンジャーの相性もチト噛み合わない感じで、もちろんVSシリーズとしての楽しみはあるんですが、今一つ消化不良気味に感じました。

 

両戦隊は二つの宝玉を奉納(?)するための遺跡に向かいますが、その遺跡があるのは日本ではなく、なんと南米。

『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー』での香港に次いで、本作でも海外を舞台にしているんだから、ゲキレンジャーはスーパー戦隊史上、最も世界を駆け巡っている戦隊なのかもしれません。

スタッフは今作でも相変わらず優秀で、特にロケハンに関しては、まるで日本にしか見えない地を探し当てた上で舞台にしているんだから驚きですよね。

そう思うだろう? …思い込め!

 

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Blu-ray版には『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー』も収録、映像特典はゲスト関係の静止画データです。

 

ここで気になるのは、本作の画質。

これまでの作品は古いなりにもリマスターの恩恵を受けていると感じられましたが、今作はどうもSD画質=DVDからのアップコンバートのようで、ずいぶん画質が悪いんですよ。

同時収録されている『電影版~』の画質が良すぎるので、本作では余計に粗さが目立ってしまってしまうのが残念の極みです。