観た、『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』 | Joon's blog

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『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』を観ました。

 

街中で暴れている3人を逮捕した特捜戦隊デカレンジャー。その3人とは、かつて邪命体エヴォリアンと戦っていた爆竜戦隊アバレンジャーだった。

アバレンジャーは、エヴォリアンのサウナギンナンの能力で死者を蘇らせようとするギンジフ星人カザックを追っていたのだ。

素人ながら事件に首を突っ込むアバレンジャーを疎ましく感じるデカレンジャーとの共同捜査が始まる……といったお話。

 

今作のトピックと言えば、アバレキラー=仲代壬琴の参戦でしょう。これに喜ぶ人は多いはずですが、ガッカリする人も少なからずいたんじゃないかな? 

爆竜戦隊寄りのスタイルでイメージカラーが白にも関わらず、エヴォリアン=悪側に就くような戦士で、いずれはこちら側に合流するんだろうという予測をなかなか的中させず、最後の最後までヤキモキさせた、スーパー戦隊史上でも類を見ない悪役でした。

まぁ、最後の最後には的中するんですが(笑)、いい歳こいたファンは残念だったでしょうね。仲代先生を演じていた田中幸太朗さんですら、放送当時のインタビューでも不本意に感じていた旨を吐露していましたし。

そんなアバレキラーが、爆竜戦隊に混じって順番通りに名乗ったりポーズを取ったりする姿を見るのは、ちょっと切なくなりますね。

この辺を鑑みて、もし“百獣戦隊ガオレンジャーVSタイムレンジャー”という作品が生まれていたら、滝沢直人はどうなっていただろう…。

 

これは当時にも思っていましたが、改めて見直しても、デカイエロー=ジャスミンが口にする昭和ギャグは寒いですね。

これは最近のアイドル番組にも見られる光景ですが、司会にしろ脚本家(やプロデューサー)にしろ、オジサンだけが喜ぶような悪ふざけに付き合わされても、やる気を見せなきゃならない女子が気の毒でならないんですよ。使いたくない言葉だけど、オジハラってやつ? 

荒川稔久という脚本家は、ごくごく一部にバカ受けするに過ぎない小ネタ=マニアックな笑いをいちいちねじ込むところが嫌らしく感じます。

 

今作で言えばアバレンジャーですが、ゲスト側である先輩戦隊が総登場するのはもちろんの事、アバレンジャーを支えたレギュラーの面々(を演じた俳優)を多めに招聘しているのはファンサービスの度が過ぎていて、もはや真摯ですよね。

ラストでの、デカベース内でのパーティーに紛れている人たちなんて、分かる人にしか分かんないでしょ。もう少し出番があれば良かったなぁ。

 

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Blu-ray版には『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE』を収録。

静止画の映像特典はありますが、メイキングやインタビューといった動画のそれらはありません。