観終えた、『Yes!プリキュア5』 | Joon's blog

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TOKYO MXで再放送してた『Yes!プリキュア5』、観終えました。



数あるプリキュアシリーズには良い子が大勢いるけど、友達にいて欲しいなら、今作の主人公であるのぞみでしょう。

小難しい事は考えず、ド直球で自分の思いを相手にぶつけるような、凹むような事があっても前向きな気持ちにさせてくれるような子です。


インパクトが強すぎたので第7話って事まで覚えているんですが(笑)、負傷しているピンキーに化けたナイトメアに騙されたナッツが門を開けてしまった事から、ナイトメアの侵入を許してしまい……という、パルミエ王国が崩壊した理由を、ギリンマがバラすシーン。
そんな行為を騙される方が悪いと嘲るギリンマに対し、ドリームは
「だます方が悪いに決まってるじゃない!」
と断言すると同時に、俺ッチがやられたシーンでもあります。
人間は進化と共に知識を身に付けましたが、時としてそれは、言い逃れとか酌量の余地を与えるための屁理屈であり、下手をすれば正義の基準が個人単位にすらなりつつある現代の、憂慮すべき問題であるとも言えます。
↑の件も、現実であれば「身分証明の確認が不十分だったのでは?」とか言われて、ナッツはさんざん責任を問われるんだろうね。特にネット上には底意地の悪い連中も多いし(笑)。
そんな時代の中、“悪い事は悪い”と自信を持って断言できてしまうドリーム=のぞみは、むしろ尊敬さえできる存在ですよね。ドラマ的にも実に痛快だし。
それ故、のぞみに救われたり励まされた人って、意外と大きなお友達に多いんじゃないかな

現在放送中の『ハピネスチャージプリキュア!』は、恋愛要素を取り入れている事がトピックの一つにもなっています。
まぁ、プリキュアさん達も(基本的には)中学生、異性に対する恋慕の念を抱き始めてもおかしくないお年頃ですから、色恋に関するネタが出ても不自然ではないんですがね。
これまでのシリーズにも、そんな心情が描かれる事はうっすらながらもありましたが、『~5』におけるそれは意外と本格的。のぞみ×ココ、こまち×ナッツですね。

ピンキーもコンプ寸前で、パルミエ王国の再興も間近。
でも、通常のプリキュアと妖精の関係を確実に越えているのぞみとココにとっては悲喜こもごも。パルミエ王国の再興は、すなわち2人の別れの時でもあるんだから。
それをいよいよ実感し始めた2人の複雑な気持ちを描いたクリスマスの回(=第45話)は、これまでの恋バナの総括する意味においても、実に秀逸なエピソードじゃないかと思います。

人間なら誰しも、生まれ出れば遅かれ早かれ、いずれは死にます。
つまり、生きているうちに出会う人がいれば、どんな形であっても別れは確実にあるだけでなく、嬉しい別れというものはありません。
楽しい時間を共有していたのであればあるほど、別れは悲しく辛いものになります。
この回には、のぞみとココが出した、そんな必ずやってくるものに対し僅かながらにも抗うための手段や答えが描かれています。
この回、お互いに慣れきってしまった事から陥ってしまう倦怠期を迎えたカレカノや夫婦にも見て欲しい一編でもあります。
…まぁ、俺ッチには関係のない話だがなっ……寒っ。

プリキュアシリーズは総じて面白いんですが、『~5』には深みがあるので、大人が見ても楽しめる作品なんじゃないかと思います。

ところで…。
俺ッチも知りたい、みんなも知りたい情報満載のサンクルミエール通信。

もしかしたらお姉さんがいるのかも疑惑を招いている(?)増子さんが発行している校内新聞について。
確か、ハイビジョン画質で製作されるようになったのは『~5』からだったっけ? そのせいか、新聞の記事とか、しっかりとギュウ詰めで書かれているんだから、スタッフさんも大変だなぁ。

なにしろ、こうやって一時停止をしてまでチェックするような厄介な連中もいるから仕方ないのかもしんないけど(笑)。
 

んっ…?
これが発行されたのは、『~5』の序盤(1クール目)。
にもかかわらず……右下の写真に注目。

この時点で、この何かを臭わせるキャプション……マジですかっ?
青いバラの人の出現を既に予期しているかのような増子さんの洞察力、恐るべし…!