山口宏・柴田文明著 無防備都市 | ボトキチブログ

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(今回はがんばってキークのモノローグ調にしてみたので読む時は大塚明夫ボイスで脳内変換してくれw)

 

 

つまらん酸の雨につまらん雑踏
そして----つまらんゴミクズのような人間ども----
ここは世界一つまらん場所だ

 

 

 

今日も明日とてボトムズ稼業
YAMATOのATをさわりガレキの箱を開ける
だがたまには音楽に耳を傾けたいし、うららかな午後には寝転びながら本の1ページでもめくりたくなる時もあるさ

 

 

だからそんな時にはこんな本がいいんじゃないかな?

 

 

 

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ストーリー原案 山口 宏 作画 柴田 文明
     「無防備都市

 

 

これは例の、サイバーコミックスに連載されていたアニメ「機甲猟兵メロウリンク」の外伝コミックだ

 

 

おっと、だからといって早とちりは禁物だ
メカメカしたものを期待されても困るんだよなぁ~落ち着いてくれよ?

 

 

主人公の名はキーク・キャラダイン
そう、例のプランバンドールスキャンダル事件に関わった情報将校だ
その事件に巻き込まれる以前の物語だと思ってくれ

 

 

本編はほぼハードボイルドだ
ふふ、ハードボイルドに始まりハードボイルドに終わる、てとこかな?
それをよく表しているのがこのコマだ
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雨模様に放り投げられた煙草、
空を見上げる、ズボンのポケットに片方の手を突っ込んだ一人の男

 

 

どうだい?ハードなボイルドだろう?

 

 

だけど主人公がいくらサマになっていても一人じゃあ物語は動かない
いつの世も男の話にゃ女がつきものなのさ
アストラギウス銀河だってそれは変わらない

 

 

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彼女の名はソミリア。
ソミリア・ベラック
ソミィと呼んでくれ

 

 

一見ただの少女に見えるが彼女がキークに頼んだ用件は突飛なものだった

 

 

「兄を殺して下さい」

 

 

普段はなかなか聞けないセリフだな
手短に話そう

 

 

彼がとある街の情報局の施設に行った時だった
ドッパーの軍刑務所から一人の男が脱走したことを聞かされる
それが元第18メルキア方面軍ローデンガルフ機甲大隊所属 ベラック大尉

 

 

通称 パルミスの黒い狼

 

 

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この狼は戦犯として捜査を担当したキークに復讐する為に野に放たれてしまったわけさ
狼はいくら檻に閉じ込めようと犬になりはしない
多くのAT乗りがそうであるように狼の戦争はまだ終わっちゃいなかったわけだ

 

 

 

そろそろ気がついたかい?
この狼の妹がソミィだ
彼女はすでに正気を失ってしまった兄を止めるためにキークの元に訪れたって寸法さ

 

 

 

さぁ、物語の行方が気になるだろう?

 

 

だが説明はここまでだ

 

 

この最低野郎?

 

 

ふふん、けっこうな褒め言葉として受け取っておこう
続きは古本屋なんかを巡って見つけて自分の目で確かめる方が楽しめるってもんだ

 

 

だがもうちょっとだけストーリーとはあまり関係ない人物を紹介しよう
キークが訪れた情報局の施設にいた中佐なんだが、
こいつが絵にかいたような小役人で面白い
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そして彼の秘書官がなかなかのメガネ美人でね
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キークにちょっと色目使っちゃったりするんだ
中佐が時々キークに皮肉をいったり嫌がらせしたりするんだけどその度に熱いコーヒーを持っていって仕返ししたりしてる、いいコンビだな

 

 

もう一つおまけだ
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このコマの看板を良く見てくれ
全部ギルガメス文字なんだ
柴田先生の細かい仕事ぶりに脱帽だ

 

 

このコミックは以前メロウリンクのDVDBOX発売時にちらりと紹介したんだがDVDBOXにはこのコミック「無防備都市」のシナリオが付録されている
山口宏氏はメロウリンクで2話,4話,7話,10話,12話の脚本を担当してるわけだが作画にあたりわざわざ原作を脚本形式にして欲しいと柴田先生が頼み込んだそうでそられがDVDBOXに付属してるってことさ

 

 

これで「無防備都市」の紹介は終わりだ
気になったら、早速検索をかけてみることだな