2024/02/16 | 横浜関内馬車道歯科ブログ

横浜関内馬車道歯科ブログ

関内馬車道デンタルオフィス・関内馬車道インプラントセンター・関内馬車道歯科口腔外科の河合です。このブログは2010年3月より個人的に書き始め、引き続き2016年4月開業の関内馬車道デンタルオフィスとして日々の出来事、オフィスのニュースを発信しております(*^_^*)

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40代男性 鎮静剤の点滴を利用し日帰りで親知らず3本と膿が溜まった部分を摘出した症例

■年齢と性別
40代男性

■ご相談内容
「下の両側にある親知らずから膿が出ているので診てほしい」とご相談いただきました。

■カウンセリング・診断結果
レントゲンやCT撮影を行い詳しく拝見したところ、左右下と右上にある親知らず(第3大臼歯/8番)計3本が完全に顎の骨の中に埋まっている「完全埋伏歯」でした。

さらに、左右下は親知らずを巻き込みながら形成される膿の袋「含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)」も認められました。含歯性嚢胞は放置するとどんどん大きくなり、歯の支えとなる顎の骨を溶かし健康な歯にも影響を及ぼします。

また、含歯性嚢胞の近くには下顎の感覚を司る「下顎神経(かがくしんけい)」が通っているため、嚢胞が下顎神経にまで達すると下顎や唇に麻痺が生じる可能性もあり、早期の治療が必要であると診断しました。

■行ったご提案・治療内容
この状態を放置するとリスクも高まることから、できる限り早く処置する必要があることをお伝えし、鎮静剤を点滴し眠った状態にする「静脈内鎮静法」を用いて親知らずの抜歯と含歯性嚢胞を摘出する方法を提案しました。

静脈内鎮静法は、患者様の不安や精神的な負担が軽減でき、処置もスムーズに行える利点があります。

施術当日はまず鎮静剤を点滴し患者様がリラックスしていることを確認後、下顎の神経を傷つけないよう細心の注意を払いながら左右下と右上にある親知らずを抜歯し、含歯性嚢胞も摘出しました。

■治療期間
約2ヶ月

■およその費用
約200,000円

■術後の経過・現在の様子
手術後の痛みもなく傷の治りも順調で、早めの処置により下顎の麻痺も防ぐことができました。
摘出した嚢胞は病理組織検査へ提出し最終的な診断を行ったところ、良性であることが確認されています。

患者様も「心配していた麻痺などの後遺症もなく、安心して治療ができた」と大変喜ばれていました。
今後も定期的に通院いただき、経過観察を行っていく予定です。

■治療のリスクについて
・外科処置後に腫れ、出血が続く場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります

■クリニックより
大学病院や総合病院で全身麻酔をする手術や一定期間の入院が必要であると診断された患者様でも、当院では日帰り手術が可能です。お気軽にご相談ください。

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@kabashika

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