むち打ち症の不定愁訴(身体のだるさや、頭痛や吐き気など多くの身体の不調を訴える)は「治らない」や、「気のせい」といわれて、安定剤をもらったりして、余計につらい状態になったりします。

 

首に衝撃が加わると、重たい頭部を支えている首の骨の筋肉や靱帯をいためて、骨がずれたり、筋肉の硬縮を起こしたりしてしまいます。

 

そして、頚椎の可動域や、安定性が失われて、常時筋緊張を抱えてしまうことになります。

それは、頚椎の中を通っている脊髄の流れや、脳脊髄液の流れを滞らせてしまうことになり、脳圧をうまくコントロールできなくなってしまいます。

なので、むち打ち症は3年から5年後に腰の痛みや、うつのような症状、自律神経失調症などの不定愁訴に悩まされるようにもなります。

 

首の骨が固まると背骨全体の可動域も減少し、骨盤の動きも制限されることになりますので、身体がしんどくなるのも当然で、

 

一番影響が大きいのは呼吸が深く出来なくなることです。

 

なぜなら、浅い呼吸ですごしているうちに脳は常にイライラしたり、「不安ですよ」の状態になるので、「安心ですよ」のホルモンが出なくなり、小さい物音でも気になったり、心臓も緊張したままになっていたりで、安眠も出来なくなります。

 

自律神経は、身体の緊張を正しく捕らえることで、昼と夜の交感神経、副交感神経のバランスをとろうとしていますので常に緊張した身体では、副交感神経が働かなくなってしまいます。

 

では、むち打ち症による不定愁訴、自律神経失調症の治し方です。

 

上記のことを踏まえて、施術していきます。

脳脊髄液

 

図は、呼吸の時の脳脊髄液の流れと、脳にかかる圧力との関係をイメージしていただきたくて書いたのですが、わかりにくかったらすいません。

左の図の吸気時では 仙骨が後方へと動き後頭骨との距離が縮まり脊髄の中を流れる髄液が頭部へと上昇していくことで、脳を浮かせて脳https://atlas-t.com/にかかる周りからの圧力を軽減し、脳内血管を膨らませて脳への酸素供給を更新させます。頭蓋骨も広がってくれます。

 

右の図の呼気の時には後頭骨と仙骨が遠ざかることにより脳脊髄液は下降し、脳を包む膜自体を引っ張り、脳の周りから圧力をかけて脳内血管を収縮させる手伝いをしています。

 

 

したがって、私たち施術者は、この呼吸のメカニズムを阻害している頚椎や、胸椎の動きを見極めて、ロックがかかっている椎骨を解いてあげることをします。

 

 

特に脳からの神経の出口である第一頚椎、第二頚椎の関係をよくしてあげることで、胸椎、肋骨、腰椎、仙骨のうごきがドミノ倒しのようにそれぞれを固めている筋肉たちが緩んで、楽に呼吸することができるようになります。

 

 

この変化が、慢性的な脳の虚血状態を改善し、なんだかわからないストレスや、不眠、パニック症などの症状も改善してくれるようになるのです。

逆にいえば、頚椎が固まっているままで、胸椎が緩むはずもなく呼吸が深く出来るわけがないので、つらい不定愁訴に悩まされることは当然のことなので、正しいからだの反応ですので、心配することはありません。

 

患者さんたちに、「大丈夫ですよ」と言ってあげることが出来ます。

 

この身体の動きが呼吸とともに行われていることを見定めることが施術者の役割です。

 

 

奈良整体レディースカイロプラクティック 

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