股関節の痛みのとり方です。
臼蓋形成不全や、スポーツや、加齢によるもので痛みが続いている方にも効果がありますので、可能性を捨てないようにしてください。
手術して人工関節にしてしまった方も知って頂くと、関節を長持ちさせる事が出来ます。
股関節の痛みは非常につらいものです。
体重をかけられない股関節をかばうために、体のいたるところに力を入れて毎日を過ごすことになります。
変形性股関節症では、股関節が磨り減ってしまい骨盤との接触面がどんどんなくなっていきます。
そうなる前に、痛みで悩んでいる方々に知って頂きたいことがあります。
それは、手術なしでも、磨り減った股関節の使い方を変えると、痛みも、変形も止まると言うことです。
まず、痛みはどこから来ているのかを知る必要があります。
それは骨でしょうか?
実は股関節面の硝子軟骨には痛みを感じる細胞はありません。
にもかかわらず「磨り減っているから痛い」と言われてきました。
磨り減っているからという事が痛みの原因なら、私にはどうしようも出来ないはずです。
でも、実はそんなことが原因ではないのです。
磨り減っていても、痛みを消すことができます。
体重を乗せても痛くないようになっていきます。
なぜなら、
痛みを感じているのは「筋肉」だからです。
歪んだ股関節の使い方を変えると(本来の股関節の位置で体重をかけると)筋肉や、大腿骨の骨頭部に負担をかけ続けることがなくなるので、痛みがきえ、骨の変形が進むのも止めることができます。
股関節は骨盤の臼蓋と大腿骨の骨頭部が離れ離れにならないように周りの筋肉で支えあっています。
その骨頭部が関節臼から離れるようなトルクをかけて毎日体重をかけていることで、関節を支えている筋肉さん達は、休むまもなくがんばって、関節を離さないようにして負担をかけられ続けてしまいます。
なので、しっかり関節臼に骨頭部が入った状態で、体重をかけると、筋肉は頑張らなくていいので、痛みがなくなります。
また、骨盤の関節臼(臼蓋)が骨盤を後ろに倒して(後傾して)立ち座りすることで、ちょうど大腿骨の骨頭部分が、臼蓋の端の角に当たり、お互いを削りあってしまい、変形していくことになります。
写真は骨盤の骨を上から見たものです。
写真Aのように毎日を送っておられることと思いますが、これでは、大腿部の骨頭の屋根がなくなることになり、筋肉だけで支え続けることになります。
写真Bの様に少し骨盤を起こしてあげることで股関節のアライメント(接合部分の負荷)は劇的に変化します。骨頭は臼蓋にしっかり覆われて、角(カド)がこすれることもありません。
筋肉も離れないように頑張って守ることも少なく出来ます。
この角(カド)の部分を骨頭部に当たらないようにするには骨盤を正しい位置にすれば大丈夫です。
そうすることで、骨頭部にいつも屋根に当たる臼蓋があたり、離れ離れになることも、お互いを削ることもなくなります。
今まで、この方向から股関節を論じられること事はありませんでした。特に「医学」では
なので、医学に精通した方から批判を受けるかもしれませんが、ちょっと考えると当たり前のことなので誰もが納得して頂けることだと思います。
なので、このことを知ってしまうと、誰もが、股関節を壊さないように使うことが出来るようになりますので、痛みのない快適な毎日に変わっていきます。
股関節の問題で悩んでいる人は、是非試してください。
また、不幸にも人工関節になった方も股関節の仕組みを知ることで、手術をして弱ってしまった股関節のまわりの筋肉に負担をかけ続けることなく、装着した人工関節と骨の接合部分に負担を与えることを減らせるので、より長持ちさせることができるようになります。
また、手術後の体の不調をはじめ、腰の痛みや、膝の痛みからも解放されるようになりますので、是非一度ためしてみてください。
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