ECサイト4モデル式 Google Analytics 経営戦略 | 想像と創造を膨らませるビジネスチューインガム

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タイトルにGoogle Analyticsとあるので、Google Analyticsをどう分析するか、というような本かと思いましたが、違いました。もっとウェブサイト、というかEコマースをやっていく上での根本的な考え方、戦略の立て方などを書いた本です。


でも難しい言葉ではないですし、一見すると、「そんなの知っているよ」というような話に見えなくもありません。でも実際には違います。


この本の中にある簡単な一、二行の文章の中に「そうか!」というようなことがあります。そこに気づくか気づかないか、はセンスの問題になるので何とも言えないですが。


この本を読む前からGoogle Analyticsは使っていましたが、単なるアクセス指標としてしか活用していなかったので、「もったいない」という印象です。オーバーチュアなんかで1クリック単価をいくらにするか、というのも競合他社や自分の感覚に頼らず設定できる情報が得られるんですから。


当たり前の話で、いまさら何を・・・ということなんですが、アクセス解析も「どうあるべきか」という指標がない中ではただのデータにしか過ぎないわけです。でもその指標があってそのギャップを埋めていく作業に使うと情報に変わります。これってエリヤフ・ゴールドラット博士も言ってた事とつながります。


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商売にセンスは必要ですが、そのセンスに指標となるべき目標があって、それを目指す上での道しるべがないとあるとではやはり進む道を誤ったり、遠回りする可能性は少なくなりますから、それを実現させるツールがあるなら使わない手はないです。


多分Google Analyticsを使っている人にも参考になるところはあると思いますし、使っていない人にとっては早速使おう、という気になるんじゃないでしょうか。


そして書評にもあったのですが、こうした考え方をもって自分のサイトや商品を見たときに、ここでわけられている4つのモデルのどこに当てはまるのか、ということを認識することができて、実は思っていたやり方と異なる戦略を立てたほうがよかったということがわかるかもしれません。


Eコマースに携わって10年近く経ちますが、それでもヒントになることがあって、早速実践に入っています(遅いぐらいですが・・・)。しかしやり始めなければ変わりませんから、千里の道も一歩からの精神でブラッシュアップに励みます。