一昨日、昨日と一泊二日で、奥飛騨福地温泉に行って来ました。毎朝飲む手作り豆乳ヨーグルトに入れる蜂蜜を購入するのが目的ですが、長時間運転で疲れるので今回は泊まりました。

私の温泉選びの条件は「ぬる湯」であるため「山里のいおり草円」に決まり。

入口から、



続く苔むした階段を上ると、


 

玄関に。



このようなくぐり戸を頭を低くして入ると、



受付のロビーへ。



古民家風の建物で、元々は高山市内にあった番所で江戸幕府の役人の詰所であったのを20年前にここに移築してリフォームしたとのこと。

仲居さんに頼んで写真を撮ってもらいました。



胡坐をかいているつもりですが、膝が曲がらないので体育座りみたいに。

部屋へ続く長い廊下を歩いて、



最もリーズナブルな部屋にしたのですが、こんなに立派で広い。



テンションを上げつつ座敷机の上を見ると、これは何?



三段引き出しの洒落たお菓子入れでした。



早速温泉に向かい、まず森を抜けて川が目の前にあってザアザアとする音を聞きながらこの露天風呂へ。湯温は45度くらいあるでしょうか、熱いので、すぐに移動。



大浴場の半露天檜風呂は38度くらいですのでしばらくここに。



それでも私には熱いので、貸し切り風呂へ。3種類あって、空いていない場合は、いい感じの座敷が併設されてここで待つのですが、



3つとも空いていたので、比較してこの風呂へ。2つに仕切られていて、左側は35度の、右側は44度の源泉かけ流しです。薄い間仕切りの上を越えてこの両者が混じるので、左側は35度よりも少々高い36度~37度くらいの温度になり、絶妙ないい加減のぬる湯になります。



檜風呂枠の縁を枕にして足を延ばした先に石段があって、このように湯船に身体を浮かべながら、時々眠りこけながら長時間過ごします。



露天風呂もあって、



他の客の目線を気にすることなく、贅沢な極上時間をのびのびと過ごすことができました。

夕ご飯は、囲炉裏で、これが前菜。



炭焼きしたアマゴと五平餅。



飛騨牛の炭火鉄板焼き。



どれもこれも美味でしたが、最高に美味だったのが、お焦げのできた白米。



へっついかまどで炊いたご飯で、



かまど炊きできる炊飯器とはまるで違って、含有水分量が適度でしかも香ばしい、昔々食べた美味しいご飯を思い出す。


そして、夕食後に蛍鑑賞ツアーがあるというので参加しました。旅館から十数人で歩いて真っ暗闇の細い道に入ると、幽かな光が1つ、2つゆらめきます。橋の上から下を流れる沢を眺めていると5つ6つが点滅しながらたゆたう蛍の光が懐かしい。

手の届きそうなところへ舞ってきたので、スマホで慌てて撮りました。



ここのは源氏蛍なので、結構大きな光。今日は少し空気がひんやりするので少なくて、時には乱舞する様子も見られるとのことです。

実は、いつも通っている近隣温泉の横を流れる川に蛍が出るようになったと最近聞いたので、前々日に見に行ったのですが、見られずにいたのをここで叶えられたのです。

長時間ドライブしながら、温泉に浸かりながら、いつもとは異なる過ごし方をするのは、最高の気分転換になります。そして、通常の生活「今ここ」の方が、いかなる温泉旅館よりも最高にいいとあらためて思えるようになります。