山崎 その7 | アトランティスのブログ

山崎 その7

1929年


サントリーが製造した


最初のウイスキー『サントリー白札』が発売。


発売時のキャッチフレーズは「断じて舶来を要せず」


(外国に負けない日本のウイスキーをつくりたいという意味)


しかし、当時の日本人にはあまり受け入れられませんでした。



理由としては、消費者の舶来指向に加え、


経験不足のまま製造された初期の白札はピート臭が強すぎる傾向があり、


飲みにくい酒にだったのです。


当時、原酒の熟成度やブレンディングの研究が十分ではありませんでした。


お金ばかりがかかって全く製品を出荷しない山崎工場は出資者らから問題にされ、


鳥井信治郎はやむなく発売を急ぐよう指示。


出荷ができるほどに熟成した原酒は最初の年に仕込んだ1年分のみで、


ブレンドで複雑な味の調整をすることができないため


竹鶴政孝は難色を示しますが


それ以上出資者を待たせるわけにもいかなく


鳥井信治郎はウイスキー発売に踏み切らざるを得なかったのです。


山崎 Yamazaki


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