これは、今現在もなおイタリアで行われている「悪魔祓い」の現実を描いた作品です。
この中で、神父(エクソシスト)は悪魔に取り憑かれた女性の悪魔祓いをしているシーンが描かれていますが、手法はやはり十字を切ったり聖水をぶっかけたり、十字架を額に当てたりという方法で、悪魔を追い払おうとするものでした。
悪魔に対し、「お前の名前を言え!」と名前を聞き出し、そして出ていくよう命令するのです。
映画「エクソシスト」においても、同じような手法で悪魔を追い払う場面が出ていました。
お気づきかと思いますが、エクソシストの行う悪魔祓いとは、字の通り「悪魔を追い払う(祓う)」ものなのです。
追い払うだけですから、また戻ってくる(取り憑かれる)可能性が十分あります。
実はこの映画においても、神父(エクソシスト)が悪魔祓いをするうちに、自らが悪魔に取り憑かれてしまいます。
ミイラ取りがミイラになってしまうのですが、私から見れば、「悪魔=悪魔化した先祖霊」ですので、何の防御も無い普通の人では、簡単に霊(悪魔)に憑依されてしまうからこのような事になるのだと、理解できるのです。
結局「悪魔祓い」とは『除霊』と同じことをしているため、何の解決にもならないのです!
まさに除霊と一緒で、一瞬は良くなった感じがするけれども、また戻って(取り憑かれて)きてしまうと、同じ症状で苦しむことになり、また悪魔祓いを受けなくてはなりません。そのうちに、体力が無くなり、死亡してしまうことも少なくないようです。
映画「エクソシスト」においても、最後は悪魔に乗り移られた神父が、悪魔もろとも自殺しましたが、あれで悪魔が消滅するはずがありません。
この「ザ ライト」にしても「エクソシスト」にしても、悪魔を祓うだけなのです。悪魔がどこかに行っただけで、また次の犠牲者が出てしまうのです。
要は何も解決していないため、最後まで映画を見ても、しっくりこないのです!
大事な事を提起されているのに、そこがわからないため、「ホラー映画」で終わってしまっているのです。
それが、残念な限りです。
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