防音室の設計と工事。 | 女性建築家とつくる家@埼玉

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静かな環境になればなるほど、
小さな音が気になるものなのですね。

今回ご相談を受けたのは、
補聴器の調整をするための防音室。

普通防音室と言えば・・・ピアノやドラムなど
大きな音の出る楽器などの音が外に響かないようにする部屋。
ですが、今回はその逆で
店舗(メガネ屋さんの一角に防音室)の音が
防音室内に入ってこないように施工することが求められました。

遮音シートを張って、遮音材の断熱材を壁に充填して・・
防音ドアを取り付けたり、既存のドアにはパッキンをかませたり・・
できるかぎりのことはやった、あとは結果あるのみ、緊張。

騒音計で、デシベルを測ります↓



家庭のリビングでTVなどを普通につけている状態で
一般的に70デシベルほどだそうです(店舗も同様の数字でした)。

遮音工事で、その半分、35デシベルほどをシャットアウトに成功。
30デシベル以下を目指してはいたのですが・・
補聴器調整には十分な静かさだとOKが出ました。

35デシベル・・・静かは静かなのですが・・
静か過ぎると普段は気にもしていない
空気の音とか、遠くのほんの小さな音が逆に気になるのです。

人間の感性って不思議ですね。