行ってきましたよ、福岡!

 

アイス・エクスプロージョンで見た、ダークでスタイリッシュな雰囲気とか、暗いけど最後には希望を感じさせる終わり方とかは共通ですが、より統一感がありました。

そして、75分ノンストップということで、スピード感がすごい!あっという間に終わりますびっくり

 

グループナンバーがメインと言ってもいいくらいのショー。

けれど、特定のスケーターのファンであっても決して物足りなくはありません。

プロデューサーの高橋大輔さんはじめ、ソロを滑るスケーターも多数のグループナンバーに参加しているので、こんなに沢山見られて良いのかしら、というくらいのお得感です。

まあ、暗めの照明だし、衣装も黒一色なので、動きでわかる大輔さんとか、身長と髪型の星南くんとか、見分けるセンサーを持ってないと分かんないかもしれないけど笑い泣き

 

そして、グループナンバーがどれもカッコよいんですよー。

あえてタイミングや方角をずらしている部分も多い振り付けで、素人目にも難しそうなのに、学生さんのアンサンブルスケーターも立派に踊ってます!

 

そして、「高速で移動しながら表現できる」(プログラムに載ってた大輔さんの言葉)という、フィギュアスケートの良さをとことんアピールしてきます。

 

櫛田一樹くんたちアンサンブルスケーターの4人がぐるぐると、スピードスケートかショートトラックか、というくらいの勢いで爆走してくれたナンバーは、シンプルながらも凄い迫力!

ロングコート(というよりこの場面だと特攻服?)の裾がなびいて、スピード感を高めてます。櫛田くん、2日目の夜からは観客を煽ってました爆笑

 

シンクロナイズドスケーティングの技を披露したナンバーもあります。初挑戦の人がほとんどのはずなのに凄いびっくり

後ろ向きで滑る1人を、2人か3人が前向きで、にらめっこしながら追いかけっこ、みたいなシーンもあって、これもスケートらしさを感じました。

 

どれも、個々の技術としてはそこまで目新しいものではないはずなのに、見せ方、音楽や照明との合わせ方によっては面白く、カッコよくなるんだ、と目から鱗。

 

多彩で複雑なフォーメーションも、高速で移動できるからこそ可能なこと。足音がドタドタしないので、幻想的だったりミステリアスだったり、雰囲気が出ますよね。


フォーメーションはスタンド席の方がわかりやすいけど、個々のスケーターがよく見えるのはアリーナだし、スケーターがどんどん移動して来てくれるので四方向全部に見所あるし、ということで、色んなところから見てみたいと思わせる構成でした。

 

ウエストサイドを思い出させるような不良グループ同士の喧嘩ナンバーとか、椅子を使った狂気のナンバーとか、ストーリー性のあるプログラムも。

セリフがないので、いろいろ想像したり解釈できたりするのが良いです。

椅子のナンバーは、スタンド席でも十分怖かったですが、アリーナ席ではスケーターの表情が少しだけ見えて、更に狂気を感じました。笑ってる人もいたよね?

 

ダンス系のナンバーもたくさん。けれど、スケートの振り付けとしても、きちんと成立しています。

鈴木ゆまさんの陸の振り付けを、1か月かけて氷向けにしたそうで、これがものすごく大変だったらしい。その甲斐あってどれもひたすらカッコよかったです。

大輔さんとゆまさんが中心で、ゆまさんのアシスタントの渡邉春菜さん、スケーターからは村元哉中さんと中西樹希さんとも協力しながらということで、多くの人たちのアイデアが入っているんですねニコニコ

 

シングル最後のショート「The Phoenix」以降、アイスダンスの競技プロも含めて、陸の振り付けを氷にする作業を振付師さんたちと一緒に続けてきた経験が生きたんじゃないかな。

その中で、陸と比較した場合のスケートの特性をより深く考えるようになったのかもしれないし、他の人と協力しながら創作するスキルを上げたのかもしれない。

 

とにかく、大輔さんがこれまでのキャリアで得た全てを、ものすごい濃度で詰め込んだんだろうと思います。

 

 

ソロでは友野一希くんの「Halston」が素晴らしかったです。さすがシーズン通して滑り込んできた競技プロ。深みのある表現でした。

4回転やコンビネーションは抜いていたとはいえ、3回転半は跳んでたし、フリーだから長くてジャンプの回数も多いので体力的にかなり大変だと思うけど、私が観た2公演とも、ミスらしいミスは無かったと思う。凄い!

前後の雨音と傘の演出も素敵ラブ

 

哉中さんのソロは、セクシーさを感じる人もいると思うんですが、私自身はカッコよさとか強さとかの方を感じたかな。あと、哉中さんの身体能力の高さにも圧倒されました。柔軟性とか筋力とか、とにかくすごそう!

 

大輔さんのソロにつなぐカルメンのハバネラがこれまた良いんですよ!

私が観た2日目は友野くん、山本草太くん、三宅星南くんでした。代打の友野くんも実に堂々と踊ってます。配信のメイキング映像(おススメ)によるとかなりギリギリだったみたいだけど、微塵も感じさせませんでした。たった1日であれだけできるのは流石代打の神様キラキラ

 

そして、最後は大輔さんが加わります。

男性らしい色気とか暑苦しさとかが充満していて、圧巻でした!

 

そこからの大輔さんのソロ。2回観たうちの1回目は正直、ご本人も言ってたとおり、手が回らなかったんだなという印象でした。いや、十分なクオリティではあったはずですが、それまでの群舞での大輔さんがあまりにもカッコ良すぎたので笑い泣き

けど、2回目は何というか、最後のステップでの気迫が疲労を凌駕していました。昔ニコライ・モロゾフコーチが大輔さんのことを「明日世界が終わるかのようにステップをする」とか何とか言ったらしいけど、ふとその言葉が浮かんできました。

 

そしてフィナーレ。

削られた細かい氷が積み重なり、雪原のようになったリンクに光が差しこみます。明るくなったリンクで見る、スケーターたちの笑顔。

 

見る方に集中していたので撮影したのは最後の周回だけでした。これもまともな画像はほとんどないのですが、一応ノリノリなかなだいのスクショを載せときますね。

 

 

 

そして、配信のメイキング映像では島田高志郎くん(体調不良で急遽出演キャンセル)もすごく良かった!動作の一つ一つが美しかったです。彼のハバネラも、不良の喧嘩プロも、哉中さん振り付けのソロも、観たかった!

アンサンブルの北村くんも、長谷川くんも、観てみたかったなあ。

 

というわけで、フルのメンバーで、プラス(今回は代打だった)中西樹希さんも一緒に、再演を希望です。

次は(売り切れてた)手拭いも買いたいのでそちらも準備よろしく!

 

 

そんなこんなで大満足の、福岡への旅でした。