数か月前に「アメトーク」で「パクリたいワングランプリ」だったか、そんなような企画をやっていました。
これはアンタッチャブルの山崎とFUJIWARAの藤本が、後輩のネタをマネすることで、それが広まる効果があるということで、若手(と一部のベテラン)がマネしてもらいたい一発芸のようなものを披露する、そんな内容でした。
話がいきなりそれますけども、アンタッチャブル、僕は大好きで、とても高く評価していましたので、また見たいなあ。
ザキヤマはピンでも面白いですけど、やっぱり柴田とのコンビでネタやってほしいな。
どういう事情なのかは知りませんが、彼らの復活を心から望みます。
「娘さんをください」
「息子の万引き」
いやあ柴田の切れ味、素晴らしいじゃないですか^^
話を戻して「アメトーク」ですが、クマムシというお笑いコンビが出てきて、ごつい風貌の人が可愛らしい歌を歌う、というネタを披露していました。
それを見た時に、あら、これ松田聖子の「レモネードの夏」だなと思いまして、某所に投稿したのです。
そうしたらなんとまあ、その後、歌の人気が出たようで、CDを出したそうです。
曲そのものはもちろんのこと、「レモネードの夏」との類似も話題になっているようで、この機会に、どう似ているのか、分かりやすく説明してもらいたいというご要望を聖子ファンの方からいただきまして、お安い御用ですと即答してしまい(笑)
ちょうど予備知識ゼロのみなさま向けにコードの話を続けているので、それに乗っかる形で少しお話しますね^^
例によって、歌詞、メロディー、コードを書き出してみます。
いずれも歌い出しの部分です。
まずは「あったかいんだからぁ」から。
クマムシ 「あったかいんだからぁ」
歌詞 メロディー コード
(とくべつな)
すーーうぷーをー ミーーソソーソー 「ド・ミ・ソ」
あーなたーにーー ソ#ーミレードーー 「ド・ミ・ソ#」
あーーげるーーー ミーーララーーー 「ド・ミ・ラ」
続いて「レモネードの夏」、こちらは小節の最後の音が、次の小節の先頭の音とつながっている、俗に「食っている」のですが、表記が分かりにくいと思いますので、歌詞・メロディーの切れ目で改行しました。
松田聖子 「レモネードの夏」
歌詞 メロディー コード
ひーーえたーー ミーーソソーー 「ド・ミ・ソ」
れーもねーえーどー ソ#ーソ#ミーレードー 「ド・ミ・ソ#」
しーーろいーー ミーーララーー 「ド・ミ・ラ」
せっかくですので、だいぶ以前に取り上げたデイヴ・クラーク・ファイヴの「ビコーズ」も。
Dave Clark Five "Because"
歌詞 メロディー コード
(いっつ)
らいーーーーーだっ ミーーーーーソー 「ド・ミ・ソ」
あいしゅーけーーあ ソ#ーミーレーード 「ド・ミ・ソ#」
ばうちゅーーーーー ミーラーーーーー 「ド・ミ・ラ」
メロディーを見てみると、1行目は「ミ」と「ソ」の組み合わせ、2行目は「ソのシャープ」、「ミ」、「レ」、「ド」の組み合わせ、3行目は「ミ」と「ラ」の組み合わせです。
コード進行はまったく同じで、3つの音のうち、一番右端の音だけが、1行目は「ソ」、2行目は「ソのシャープ」、3行目は「ラ」と半音ずつ上がっています。
これは半音上昇クリシェと呼ばれるコード進行です。
メロディーで使われている音も、1行目は「ソ」、2行目は「ソのシャープ」、3行目は「ラ」になっていますね。
クリシェは下がっていくタイプの方が使われることが多くて、聖子ちゃんの作品でも「渚のバルコニー」や「瞳はダイアモンド」など、あちこちで登場します。
上がっていく「レモネードの夏」と下がっていく「渚のバルコニー」、シングルのA面とB面で対照的に使われていて、歌詞の舞台や内容もあわせて、まさにカップリングウィズと言いますか、この2曲は互いに意識して作られたものだと想像して、一緒に比べながら聴くと楽しいと思います^^
クリシェについては、いずれまた機会があればもう少し詳しくお話します。
最後にオマケでこちらはただの空耳ですが、「あったかいんだからぁ」には竹内まりやの「Forever Friends」のサビ前っぽいところもあります。
よくある流れですけどね。
「Forever Friends」の方がひと手間加えていて、僕は好みですけども、クマムシは歌が本業ではないので、その辺の話を持ち出すのはちょっとフェアではないかもです^^;
ゆくえぐらいは♪
この機会に、クマムシファンの若い方々が、聖子ちゃんの作品、例えば「レモネードの夏」が収録されているアルバム「Pineapple」を聴いて楽しんでもらえたら、望外の喜びです^^
このブログでは初めて、ヤフーの「バラエティ番組」というカテゴリーに入れてみました(笑)
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松田聖子ちゃんの「レモネードの夏」もよろしくです。
松田聖子 「レモネードの夏」(その1)
松田聖子 「レモネードの夏」(その2)