看護の仕事をしていて、台湾留学のために今年で退職するつもりですが、最近たとえ留学しなくてももう仕事をやめたほうがいいと思うことがあります。


それは人を看取ったときです。


いつのまにやら人が死ぬ瞬間をみても心が動かなくなった心ないわたし。


私も家族をなくしたことがあるので、家族がなくなるのは本当に悲しいことだと頭ではわかるんです。でも患者さんがなくなっても最近の私は私が悲しいという感情は湧いてこないんです。


もちろん看護師として最後の処置は本気でやります。

最後のお清めだから、本人に失礼がないように、家族に配慮しながらやります。


でも、遺体をみると最近は「人間の形をしたもの」をみている感覚になるんです。

ついこの前まで会話した○○さんのからだという思いの反面、実際は意思がない、本人ではない「人間の形をしたもの」にしか見えないのです。

だから、遺体と向き合うと悲しいというより、無機質な感情になります。

文章ではよく書き表せないけど。悲しいか悲しくないかではなく、ぼーっとして現実感がない感じです。


そんな自分をなんてこころないやつなんだろうと思う最近です。

一度辞めて、忘れかけてる死に対する「普通の」感覚を取り戻すべきだと思っているところです。