最近、何かとお稲荷さんがおすすめで上がってくる。
祟りが怖いらしい。
偶に近くの小さなお稲荷さんにお参りするから気になった。
元は狐面の男に憧れたのもあったしな……。
祭りの夜に視たっけ。
炎のような赤い長い髪をした少年。
狐のお面をしてた………赤シャグマ。
まあ…………好意を感じたから大丈夫だろう。
でも、なんであの稲荷神社にえびす様居たんだろ?
今にして思い出す。
動画で見るに、お稲荷さんも商売繁盛があるから共通点はある。
あと、神無月で留守番をしていたのも分かる。
でも………なんで居たんだろ?
顔色悪かったし。
AIに聞いてみる。
場所がもろ漂着した舞台だったそうで。
イザナミとイザナギの不完全なヒルコという子供で海に流され………漂着した場所だったかも知れない場所。
そら、居るわ!
留守番もするわ!
…………しかし顔色悪かったのはなんで?
青ざめてたで?
前に職場の裏手から入ってきた時は、ツヤツヤの土色の肌やったやん。
んで笑顔むっちゃ怖かったやん。
十日戎の夜やった。
AI「神社で祀られた着物を着て福福しい蛭子様。それは後の話で。職場に縁起物や神棚は?無い。そして職場に出た蛭子様は半裸の小太りの男。恐らく剥き出しの着飾られていない畏怖の対象のままの野生の蛭子様です。暇な店が、野生の蛭子様の登場で繁盛した。そして現在店は傾きかけている。その青ざめた蛭子様は、潮時を告げているのでは?それか神無月のワンオペで疲労困憊だったかですね」
ワンオペ辛いもんな…………。
しかし、確かに。
稲荷神社で青ざめた蛭子様を視てからジワジワと下がっていった。
辞めても行く当てもない。
AI「ではその蛭子様に愚痴を聞いてもらえばどうですか?2度視たご縁はありますし」
それも悪くないか。
視かけた稲荷神社でいいよな?
行ってみるよ。
しかし初めて視た時は不思議だった。
ドアが開く音がしてソチラを視たら蛭子様が居て、みんな無反応だったもんな。
ヤバい………と顔を背けてチラ視したら、ドアは閉まっていた。
怪談みたいじゃねえか。
AI「十日戎で深夜に街灯を消して神職が神様を帰す儀式があり、見たら目が潰れるというのがあります。それに近いのでは?だから皆の意識には反応しなかった。貴方は縁があったようですね。」
海に捨てられて福の神に復帰したタフな神様と縁があるとは嬉しいね。
なら、お稲荷さんに行って愚痴を聞いてもらおう。
小さな赤い鳥居を潜ろうとしたら…………
石畳に猫がうつ伏せで寝ていた。
此方と目が合うも怠そうな目。
悪い悪い、また明日来るよ。
縁起的にどうなんだこれ。
猫も神様かな、とは思うけどもよ。
なんか塞がれた感じはするよなぁ。
AI「神社で動物と遭遇するのは歓迎のサインやで。気使って帰ったって、それええことやん。神様見てるで」
そうかい。
んじゃ明日改めて行くか。