昨日は幼稚園の学芸会だった。


私はPTA会長なので、休憩時間に挨拶をしなくてはいけない。

何をしゃべろうかなぁと思っていたけど、原稿は用意していなかった。

社会不安みたいな事を言ってしまいそうだけど、それは避けたかった。


役員として、舞台裏で出番を待つ子供たちの面倒を見ていた。

時々怒るオジサンが居るので、舞台裏で騒いだりしない。

「ドキドキする」なんて一丁前に話している。


学芸会だから、主役も居れば脇役も居る。

私は、娘が脇役なのでちょっとガッカリしていた。

他の親もそうなんだろうななんて思っていた。


時間も迫り、何を話そうか悩んでいると、園児が歌う曲の中に「世界で一つだけの花」が流れていた。

その歌詞を題材にした。


No.Oneも、OnlyOneにもなってほしいって親は思う。

そうなって欲しいから、子供たちには頑張って欲しいって思う。

でも、どっちかになれるのは実際には一握り。

それでいいと思う。

明るく笑って暮らせるなら、それが一番幸せだと思う。

舞台の裏で待っている子供たちは、今年はみんなおとなしい。

脇役だってわかっていても、一生懸命練習してきたし、失敗したくなくて、ドキドキしている。

そうして、自分の出番を待っている。

No.Oneも、OnlyOneにもなれなくていいから、One of themでも、自分の役割をしっかり頑張る子供でいて欲しい。

休憩後の後半は、そんな目で、前半以上に応援してやってください。


休憩時間で聞いてくれている人は少なかったが、拍手喝采を浴びてしまった。


後半で、それをより現実として経験した。


舞台裏で熱があって調子の良くない子がいた。

緊張もあって、出たく無いと言い出した。

私は、本当に調子が悪ければ休ませようかと思い、額に手を当てたがたいした事は無い。

「がんばろうよ」って声をかけた。

すると、一人の園児が

「狼がいなかったら、劇にならなくなっちゃうから頑張ろう」と発言した。

「そうだよ。狼がいないと駄目なんだよ」

他の園児も応援する。


言っておくが「狼」は赤頭巾とか「狼少年」の話ではないので、脇役である。

森の動物の一頭に過ぎない。

まさにONE OF THEM。


子供たちのほうがずっとわかっている。