菜園に勝手に自生しているスギナでお茶を作るようになり、3年が経過した。

冷たくしたものを、夏しか飲んでいないので、健康効果が如実に上がっているとかは特に感じないが、病院に行く事は殆どない。

美味しいから飲んでいるだけである。

苦い系のお茶、麦茶の嫌いなわが子はスギナ茶しか飲まないくらい、我が家では美味しいお茶なのだ。


このスギナのお茶は健康食品として、販売もされている。

小川製薬 徳島のスギナ(茶) 50g

¥525

自然食品のお店サンショップ


1g/円が相場のようだ。

けっこう高価だから、市販品を買った事はないので、我が家の飲み方は全くの我流である。


1gで1円というと、原材料仕入れがゼロの超第一次産業なので、儲かりそうに思った。

でも。。。

100gのスギナ茶を生産しようと思うと、植物なので水分が重量の6割しても、生のスギナは3倍必要である。

野原に生えていると、やたらあるように思えるスギナだが、採取してみると、1時間くらいでやっと500g程である。

スギナだけ生えているなら、収穫も楽なのだが、他の草から選別して摘み取るのだから、捗らないのだ。


それをネットに入れて洗い、よく水を切ったあと、、天日で三日ほど干す。

乾いたら、乾燥したところに保管しておく。


干したものを、掌で揉み合わせてほぐす。約150gになっている。)

手にチクチクするのだが、このあとの作業に必要な工程である。

そして、フライパンで乾煎りする。

もう一回、掌で揉み合わせて粉々にする。

お茶パックに10gくらい詰めると15個できる。

ここまでで、約1時間。


採取から完成まで、2時間の手間をかけるので、15個作って1500円である。

ここまでで、時給にして750円。。。(; ̄- ̄;)

販売すれば確実に赤字になる。


もっとも、全て手作業なのだから仕方が無い。

機械化すると、乾燥後の工程は大幅に短縮できそうだ。。。。。

でも、収穫量が追いつかない。


排気ガスのかからない道路脇、農薬の類を一切撒かない畑。。。

そういう場所のスギナでなければ、お茶なのだから、体に直結する。

なかなか、生スギナを集められないのだ。


息子にこの話をしてみた。

二時間で15個のスギナ茶だが、500円で買ってくれるなら、自分で作ると言う。

価格交渉は簡単に成立した。

やり方を教えたら、喜んで、楽しそうに作った。

家の中で反フェアトレードじゃないか。


機械化と安い人件費。

栽培できる安全な土地。

農業経営の基本か。


スギナ茶を飲むと言う事が流行すれば。。。

スギナは畑の迷惑な副産物である。

これに価値がつけば、農民も喜ぶかもしれない。

安全なスギナの為に、殺虫剤や除草剤を畑に撒かなくなるかもしれない。


スギナは大きくなる植物ではないゆえに、面積辺りの収入も高くないし、機械による収穫も困難だろう。

やっぱり難しいな。


生スギナの原価計算をすると。。。

1円/g(販売価格)/0.5=0.5円(製品原価)

0.5円/3(加工作業工程を抜く)=0.17円

0.17円/3(水分を抜く)=0.056円/g

つまり、0.056円*1000*1000=56万円/tって事になる。

けっこう悪くないのかな?

1立米のフレコンに3つくらいだ。


スギナの販売で食おうと思ったら、年間3tは出荷しなくてはいけない。

10tのスギナを作るにはどれくらいの畑がいるのかな。

年に何度も収穫できるって言えば出来るんだけど。。。