我が家では、秋刀魚は背開にして、生姜醤油に浸して、一夜干しにするのが人気だ。

雲行きが怪しいなぁと思いながら、秋刀魚を開いていると、息子が台所に来て興味深そうに見ていた。



「やってみるか?」

「うん、やりたい」

「じゃぁ、教えてやる」



普通の包丁も、あまり持った事がないのに、いきなり出刃を持つ。

持ち方、立ち方、姿勢を教えて、一本、捌いてみせる。


包丁を持たせてみると、けっこう手つきが良い。

立ち方も上手い。

私がやっているのを見ていたという。



まずは、後ろから手を添えて一本捌く。

包丁から手に伝わる、骨の感触がわかるか聞いてみる。

「わかる、ぎしぎししている」


それさえわかれば、あとは包丁を水平に保ち、押さえる左手の位置に注意しながら、秋刀魚の背中の中心を切っていくだけ。



自分一人でやらせてみた。

一本目から成功。

続けて6本捌かせる。

途中で一本失敗して、涙ぐむ。

機嫌をとろうと、最後の1本は、ビデオに撮る事にして、やる気を起こさせた。


無事に指を落とさずに完了した。


私が初めてニジマスを捌いたのは中学生の時。

初めての時は、骨が無い方の身は、ペラペラになってしまった。

こいつ、素質あるかも。。。



いつも、道具の類の使い方を教える時は、道具を手の延長と思えと教えてきた。

でも、なかなか体感出来ずにいた。

ところが、秋刀魚を切る時に、骨の感触を確かめる事で、「道具は手の延長」の意味がわかったようだ。



息子の友達が遊びに来ると、色々な事を教えてあげる。

山に連れて行って藪漕ぎさせたり、菜園で大人のスコップで穴を掘らせたりもする。

でも、さすがに他人様の子に出刃を持たせる度胸は無い。

息子に教えている間、緊張して肩がこってしまった。



状況は↓

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