今日は55回目の月命日…。改めて随分、貴女が居なくなって時が経ってしまった。


 昨晩、仕事の後に遠くのスーパーに寄って、桃、スイカ、枝豆などを買い込んだ。


 帰宅して、直ぐに支度して貴女に供えてから、月命日は翌日だったと気が付く。


 枝豆は買ってから、茹でる時間は有るのかと気が付いた。それでも何とか支度した。


 朝は時間が無くて何も出来ない。せめて、帰ったらゆっくりとお経をあげたい。


 こんなことしか出来ないと思う。何も出来ないなと思う。祈ることしか出来ない…。



 手を合わせていると、雀の鳴く声が聴こえた。貴女が何か言ってるのかも知れない。


 離れた処で神社の人が掃除してた。何も起きない、静まった境内が有り難い…。

 帰り道、驚くほど近くに雀が舞い降りて逃げなかった。貴女が来たのかと思った。

 撮ろうとすると直ぐに逃げていく。自分の目には雀が大切な貴女に視えている…。

 明日は、貴女のお母さんの月命日。また、帰りに何かお供えを買えたらなと思う。

 祈ることしか出来ない。祈りの思いが届いていると、貴女の返事が来たなら良いのに…。

 今日も行ってくるよ。