部屋の修繕工事は大体終わった。トラブルばかりだが、詳しく話すのは避ける。
ただ…、こうして部屋の様子が変わっていく。貴女と結び付けるものが無くなって行く。
貴女と暮らした生活の記憶が薄れ、貴女が遠くなっていくように思えて寂しかった。
どんなものでも必ず壊れて無くなる。自分は、変わらない貴女に辿り着ければと思う。
参道に入ると、雀が2羽、3羽と舞い降りてきて、近くを歩き回るので何か嬉しかった。
地面近くの獲物を狙ったと思うけど、貴女が何かを言いたくて、雀を寄越したのかな…。
本殿とお稲荷様に手を合わせる。祈るときは静かで何も起きないのがありがたい。
毎朝、何事も無く、静かに祈れることに感謝の思いが湧いて、改めて手を合わせた。
今週もあと2日で終わる。何だか、ずっと苦しい思いに耐えながら暮らしてる…。
貴女の笑顔に辿り着くこと無しには、苦しい思いは終わることは無いと思う。
どうか、今日も、貴女が安らかに暖かく、優しく穏やかに、大好きな笑顔で居ます様に。
梅雨と夏と…、嫌いな季節が続くけど、乗り越えるしか無いね。今日も行ってくるよ。