お稲荷様に手を合わせていると、近くの茂みの枝に白黒灰色の小鳥が来て停まった。


 たぶんハクセキレイだと思う。可愛らしい小鳥は臆病なのか、直ぐに枝を移って行った。



 今朝、夢に貴女を観た。もう直ぐに亡くなることが分かってるシチュエーション。


 普通に会話し、お互いに亡くなると分かってる中で、目の前で貴女は息を引き取った。


 貴女は、普段と変わらなかった。いつものように笑顔のまま事切れた…。


 あの時と同じ感覚…。前後には自分の兄弟や母等が出てきたけど、どうでも良いこと…。


 貴女を抱え、部屋に戻る途中、貴女の部屋の鍵を忘れ引き返すところで目が覚めた。


 何か意味が有るのか分からない。ただ、自分には貴女は居なくなってないと思う…。



 神社の鳥居の辺りで神社の方が掃除をされていた。朝の挨拶と感謝の言葉を掛ける。


 いつものように本殿の前で手を合わせると、夢に観た貴女のことを思い返した。


 貴女は何かを伝えたかったのかな…。生きていたそのままで居ると言いたいのかな…。


 そのことを考え続けると思う。貴女が1人で寂しくしてなければ良いと思う…。

 どうか、今日も、貴女が安らかに暖かく、優しく穏やかに、大好きな笑顔で居ます様に。

 今朝方、外を視ると朝焼けで紅い空だった。
 地震とか無ければ良いのだけど…。貴女が居なくなってから地震も気にしなくなった。

 今日も行ってくるよ。