昨日、洗濯するために外を見たら、前に救急車が来ていた。貴女の時を思い返す。


 他の住民は昼間は居ない。隣近所に高齢の方は居るが、大家さんの可能性が1番高い。


 貴女の記憶と、現在のことが交錯して混乱仕掛けたが、何も出来ることは無かった。


 貴女の時が思い返されて、落ち着かなかった。救急車が走り出す音が聴こえた。


 何かが動き始めたとしても、その時に考える他は無い。心の迷いを忘れることにした。


 

 今朝は本殿前で手を合わせると、近くで自分に話し掛けるみたいに、雀が囀ってた。


 何か自分に告げたいのかなと思ったけど、思いつくことは貴女のこと位しか無い。


 きっと貴女が「大丈夫よ」と言ってるのだと思う。今朝も境内は優しく鎮まってた。



 戻る道、何羽も雀がそばに来た。可愛らしい姿を眺めて居たくて撮らなかった。


 貴女が雀を招いたのだと思う。貴女の優しさを感じて、穏やかな気持ちになった。


 どうか、今日も、貴女が安らかに暖かく、優しく穏やかに、大好きな笑顔で居ます様に。


 先のことは分からない、分からないから、懸命に生きるしか無い。


 貴女の笑顔が見たいなと思う。ベランダの貴女に手を振って、今日も行ってくるよ…。