SSAC米スポーツ産業界最新情報 その3 スポーツを仕事にしたい若者こそぜひ! | 成功する野球留学・スポーツ留学:行列の出来る教授の相談所&ときどきスポーツ名言

SSAC米スポーツ産業界最新情報 その3 スポーツを仕事にしたい若者こそぜひ!

前回、前々回とお送りしてきましたこのシリーズも今回で最後となりました。

SSACで米スポーツ産業界最新情報の洪水を浴びてきました! その1
 

SSACで米スポーツ産業界最新情報の洪水を浴びてきました! その2

 

今回は、まず写真でどんな雰囲気かを。
 
ボストンの中心街、ボストンマラソンのゴール地点でもあるコプレープレイスにごく近いところで開催されました。
 
 
日本だとこの手のカンファレンスはホテルでしょうか。幕張メッセや国際展示場だと、展示会やコンベンションでちょっと違いますでしょうか。
大小たくさんの部屋のある大きなクラッシックな趣の建物が日以上でした。
イメージ的には、大学の校舎で行われている講義に参加するような感じでした。

廊下はスポンサー企業の机が並べられ、各社商品・サービスをPRしてました。
 
その廊下に、朝はちょっとした朝食、昼はランチ、コーヒーは常時。初日の夜はカクテルパーティー用の軽食とアルコールサーバーテーブルがいくつも並べられてました。
 
 
 
 
 
 
その1で紹介した元NBA選手、シェーン・バティエの出演のセッション。バティエ氏はセッション後も普通に廊下を歩いていたそうです。
 
 
人気のセッションは大きな部屋で行います。人気によっては、大部屋でも立見となってました。
 
 
 
スタートアップのブース。
 
デモンストレーションを行い、アピールしてました。
 
またベンチャーキャピタリストを前にしたプレゼンは別の部屋で行われてます。
 
リサーチパネルがずらりと並べてある廊下です。
 
 
セッションの開催される部屋が最大で8か所に分かれていて、始まると移動で写真撮ってる余裕がありません。
一部、上記の写真で人がまばらなのは、余裕の比較的ある朝の時間帯に撮影しているためです。
 
直前のリサーチペーパーの廊下のセッション間の移動タイムの様子はこんな感じで人でごった返してました。↓
 
 
最後に、感じたこと。
 
アナリティクス、分析の背後には当然データがあり、そのデータの背後には当然IT技術があります。
今回たくさん出てきたのが、AI、VR等、まさにいま一般的な産業においても注目されているキーワードでした。
 
僕自身、スポーツxITに以前から注目していましたが、遠い未来のことでなく、アメリカではもうすでに起こっていることとして実績が発表され、将来に向けて課題が議論され、さらにこの動きがどんどん加速して進んでいることを肌で感じる機会となりました。
 
フェイスブックでもつぶやきましたが、
今回のカンファレンスで垣間見たアメリカスポーツ界の現状は、全てではないとしても、多くは日本のスポーツ界でも起こっていく、日本のスポーツ界の未来を表していると言ってもいいかと思います。
 
その中で我が社、僕のできることは何か、いろいろ考えさせられました。まだ答えは出てないですが、できるところからアクションしていかなければ、というのだけは間違いないです。
 
 
カンファレンス参加者は約3500人。
そのうち日本人は正確に数えてないですが、20人ぐらいでしょうか。多めに見積もって35人としてもわずか1%ですが、所属先リストは、上場企業、球団、大学、官庁の方等、そうそうたるメンバーが集まっていました。
 
個人的には、もっともっと日本人の学生や若者の参加者が増えてほしいと感じました。

 

仕事柄、私のところには、

「スポーツ産業に関わりたい、でもどうしていいかわからない」

という学生や若手の社会人からの相談がよく来ます。

 

そんなスポーツ産業に関わりたい、という人こそぜひ、SSACに行ってみてください。

今度相談されたら、このように答えるでしょう。

 

SSACでは、競技者、指導者、球団経営者、スポーツメーカー、小売店、これにIT業者が加わり、スポーツ界の抱える課題と対策の現状がいろんな角度から網羅され、その業界人が集まっています。

ほんといろいろな課題をいろいろな角度で扱っていて、日本でこれまで思い描いているものと違った側面でのスポーツの仕事というのが見えてくる可能性は十分あります。

また数々のスポーツベンチャーの存在を目の当たりにして、起業という考え方に気持ちが向かっても不自然ではない雰囲気が漂っています。

 

日米限らず、一般的にセミナーや勉強会が共通の興味や同じ志、考え方を持つ人々とのネットワーキングの場も果たすように、このSSACはまさにスポーツをきっかけに業界関係者と積極的にネットワーキングできる機会です。実際、就職活動のできるブースも設けられています。

 

そしてアメリカ人学生もたくさん集まっているので学生にとっては同世代の彼らと交流のチャンスでもあります。

 

 

そこで必須なのがやはり英語力です。

 

 

別に当社が留学プログラムを扱っているからポジショントークで言ってるわけでなく、どこの留学会社でも、あるいは自分で調べてでも英語を習得できる学校・プログラムはたくさんあります。

最近ではオンラインでも手軽に英語習得ができるようにもなってきています。

 

加えて重要なのはアウェイ感の中で、ただ受け身で聞くのでなく、どんどんコンタクトし、交流し、自分をプレゼンしながら、情報を仕入れていく力。

そこに関しては、正直、日本でオンライン会話してるだけでは身に着けるのは難しい、やはり、一定程度の期間のアウェイ生活で、やらなければいけない状況に置かれることで養われていく「積極性と度胸+慣れ」のような性質のものだと思います。

そうなるとやはり一定以上の長期留学が必要かと。ポジショントークと言われようとこれは本気でそう信じています。

 

まあでも、留学は次の段階として、まずは行ってみる。

今から1年真剣にやれば独学でも最低限は理解できる程度には近づくかと思います。

そこで、世界のスポーツの最先端のアメリカで何が起こっているのかを体感する。それだけでも大いにおすすめです。感受性豊かな若者であれば、いろいろなものを吸収することでしょう。スポーツ業界24年目のオジサンのこの僕でも大いに刺激を受けたのですから。

 

 

僕に関していえば、

このカンファレンス参加にあたり、

特に大企業のバックグランドもない。。。

知り合いの紹介もない。。。

劣る一方の英語力。。。

 

固有の奥ゆかしさを持つ日本人ならば、

「こんな自分との名刺交換は相手にとって何のメリットもないのでは。。。」

と躊躇して、交流をしかけるとこまで至らないかもしれません。

 

ただ僕の中には、留学時代や赴任時代の生活で、どんどん積極的に行く癖や習慣のようなものが身についていたようです。

 

カンファレンス会場に蔓延するスポーツ界の興奮が凝縮されたような空気を吸ったからか、僕の中に眠っていたその習慣が目を覚まし、「ザ・ブロークン」な英語で、「なんか怪しげな奴が来た」というアメリカ人の視線にも臆することなく、いろいろとブースを回って話しかけてきました。そんな積極活動も含め、このカンファレンスはたいへん勉強となり、本当に参加した甲斐がありました。

「まだまだもっと積極的に行けたな。。」と正直、反省点もありますので、それは次回にリベンジしようかと思います。

 

 

大学というしっかりとした組織に属する日本人学生に比べると、アメリカ人からしたら、聞いたこともない会社の僕の方がよっぽど怪しいことでしょう。そんな完全アウェイの中で僕がなんとかなったので、学生の皆さんも大丈夫なはずです。

 

 

日本人の若者がどんどん海を渡り、SSACで日本人学生に出会うのがもっともっと普通になる近い将来を想像しながら、まずは来年今年以上の若者の参加を期待したいところです。