世界クラスの文武両道実践者,KJ=コロンビア大xバスケx日本代表xBリーグ
かなり経ってしまいましたが、
という本を読了。
この本は、プリンストン日本語学校で高校生の進路指導を行っている著者が、その経験を基に、ハーバードやエール大、プリンストン大などアメリカ東海岸のアイビーリーグに加え、スタンフォード、MITなども含め、難関のアメリカの名門大学への入るためのさまざまな情報が記されています。
同書には
”大学はこんなこんな人材を求めている”
1 授業に貢献し、白熱教室の議論を盛り上げてくれる人材
2 研究テーマや選考をすでに決めている人材
3 自己管理能力、マルチタスク管理能力に秀でた人材
4 伝統の継承者と破壊者
5 大学に多様性をもたらしてくれる人材
6 とにかくすごい非凡な人材
と6つのポイントを上げています。
また、
”期待されない学生像”のところには
”入学そのものが目的化している学生”
”SATと呼ばれる、共通テストが満点というだけの学生がいらない”
などあり、これはちょっと驚きです。
勉強一筋じゃあまりよろしくないみたいです。
先の6つのポイントの3にもあるように、マルチタスク管理能力に秀でた人材が好まれる傾向にあるとしています。
つまり、受験に専念したいから部活をやめる、という日本ではごく当たり前の姿勢は、あまりよくないようで、ぎりぎりまで勉強もやり、運動部で部活もやり、バイオリンも弾き、そしてボランティアもやる、みたいな、”マルチタスクを処理するスキルを持った学生は高評価を受け”るようです。
こうした、何回も受けられる共通テストの点、これまでの学校の成績証明書やエッセイなどの書類提出が求められ、日本のように一発試験の入試ではなく、総合的な所を評価をし、合格を出していくという、アイビーリーグだけでなく、アメリカの大学の一般的な受験の仕組みがあらためてよくわかります。
そんな本を読みすすめていると、日本の一発試験の受験も大変だけど、アメリカの高校生もなかなかたいへんだな~と感じてしまいます。そして特にアイビーリーグは大変そうだと。
そして、改めて、KJはすごいなあ。大いに感心いたします。
KJとはバスケットボール日本代表メンバー、そして、来週開幕のBリーグ、アルバルク東京の主力メンバー、松井啓十郎君のこと。
KJ君は、アイビーリーグの難関校、オバマ大統領の出身校でもあるコロンビア大学(2016年のグローバルランキングでは世界9位 ハーバード1位、東大31位)に見事入学。
入学しただけでなく、在学中も文武両道を続け,NCAA ディビジョン1のコロンビア大バスケ部記録も作る活躍し、学業もこなし、きちんと卒業しています。
先月、久々に食事をした時も、面と向かって、「ほんとすごいね~」とべた褒めしてました。
一昨年、京大初のプロ野球選手してロッテ入りした田中選手や、今年リーグ戦で活躍した東大、宮台投手のように、文武両道の選手が出てくるようになりましたが、英語を駆使し、アイビーリーグのコロンビア大学という世界トップクラスの舞台で文武両道を実践し、そして、今も現役で日本代表として頑張ってるKJ君はもっともっと注目されていいかと思います。
KJ君のような世界的に文武両道をした選手が実際にいるんだということを示し、
「こういう道もあるんだ」
と知ってもらうことは、いま、競技をしている小中高生の選手たちに間違いなく、選手としての進路の新しい選択肢を与えることになるかと思います。
そういえば、前述の会食の際に、
「KJ君のこの世界的な文武両道の凄さはもっともっとみんなに取り上げてほしい!」
と言ってたら、同席されていたスラムダンクの井上先生から、
「根本さんが、どんどん知らせてください」
と命をうけたことを思い出しました。(かなり遅くなりましたが。。。。。)
これからもどんどん、KJのスーパー文武両道の凄さをアピールしていこうと思ってます。
そういえば、つい最近UCLAで日本人初のNCAA D1のアメフトの公式戦に出た庄島選手のニュースがありました。
UCLA
コロンビア
スタンフォード
ハーバード
を目指していくようなスーパー文武両道選手、どんどん出てきてほしいですね。
もちろん、スーパー文武両道じゃなくても、アメリカの大学でガンガンやれる選手、日本にはいっぱいいるんで挑戦してほしいですね。
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