丑三つ時に鼓動が
明け方に涙腺が
激しくビブラートした

車いすラグビー決勝
ここでも驚愕のインターセプトが流れを変えた
本当にここ一番で凄すぎるプレイ

以下、あくまで私見だが
私感といった方が良いかも知れないが

苦境に立った時
『このままでは厳しい、何かを変えなければ』
と感じるか
『ここまでは厳しいが、いつのも自分(達)で良い』
と感じれるか
後者でいられる程に研鑽を積む
変えるとしたら
自分(達)ではなく自分(達)が持ってるモノのチョイス
むしろ全く何も変えず、ただ感覚をより研ぎ澄ますのみ
自分(達)の手の内にあることしかやらない
自分(達)以上の必要はない、この場では
しかしそれが、傍目には、相手には
ここ一番での戦慄のスーパーファインプレイに見える
全てを手の内に包含するまで研鑽しているから

クールであることの凄さ
信じる力の違い
それが勝敗を分けたと感じた

野球やサッカーでも
実力伯仲の試合で2-0の時
次にどちらが点を取るか、が結果に及ぼす影響は大きい

第1ピリオドは完全にやられた
2つブレイク(ターンオーバー)を取られ
1つもブレイク出来なかった
アダムをフリーにし過ぎたように感じた
(ダブルチームに行ってたから想定内だったかも知れないが)
それ以上に
USAは楽にトライを重ねていたが
日本はトライを取るのに苦労していた
USAはリーチあり空中のパスカットが上手い
更に点差が広がっても不思議ない流れ
に感じれた

コート上の全ての選手が有効に機能しているかを観察しても
USAの方が良く見えた
少なくとも素人目には

前日の投稿でも記したが
車いすラグビーはラグビーとは全く異なる
交互に取り合う進行が多い意味で
バスケットやバレーボールと似ている
コート内の競り合いはアイスホッケーを思い出した

第1ピリオド終了時
正直「厳しいな」と感じてしまった
インターバルで念力を波動砲の如く充填しながら
「どうする日本?」と心の中で問うて腕を組んでしまった
だがしかーし、池主将を筆頭に日本選手達のメンタルとマインドはそんな次元ではない

そして冒頭のインターセプト

日本は確かに修正した
アダムがフリーにならない
しかし戦術を変えてはいない
ただ戦術を高めている
ハードワークからベリーハードワークに変えた

負のイメージを持たないことの凄さ
スティール、インターセプト、パスカット
ファインプレイは負のイメージの中では生まれ難い
研ぎ澄ますべき感覚にとって
マイナスには成り得るがプラスには成らない

一方USAは日本に逆転されて
負のイメージがよぎったかも知れない
逆転するためにいつもと違うプレイが必要と感じたのではないか

USA得意のゾーン(キー)ディフェンス
は体力温存にもなる一石二鳥だと感じれた
日本は、池透暢と橋本勝也への依存度が高い
第2ピリオド終了時
確かにリードしていたが、体力的な不安がよぎる

USAがもっと揺るぎない自信を持っていたら
かなり厳しかったはずだ
『このままでは厳しい、何かを変えなければ』
とUSAに感じさせた
池のいつものプレイの超人的圧力
USAが見せたバウンドパスは、いつもの手の内になかったはずだ

メンタルの戦いに勝利した
そう感じた
池の読みの鋭さと勝負強さは涙ものだ
サラ・アダムは女性だが素晴らしく速い
ラグビーの高速ウィングみたいだ
オーストラリアやUKを見渡しても、あの速さはアドバンテージだ
橋本も凄い
スピードで抜けて行く様は、古いがアイスホッケーの槍の榛澤を思い出した

槍の榛澤