恐ろしく今更ながら
Wリーグファイナルは凄すぎる戦いだった
3戦トータルで見なければならない
両者の恐るべき修正力
瞬きすら出来ない内容だった
極上のエッセンスが綺羅星の如く鏤められたシリーズ
試合中、両監督は極々シンプルなことを連呼していた
連戦における修正
僅か半日で作られたタクティクスはアスリートの脳内に共有されたのみで
チームの末梢神経に伝達させる時間はない
アスリート個人の能力に委ねられていた
と私は思う

2/2
ファイナルのファイナル運命の第3戦での
林咲希の3ポイント、2本打って2本決めた
林の3が多く決まれば富士通は勝つし、抑えられれば苦戦する
林はシューターだがターゲットマンではない、ボールを運べる
町田と林がボールに多く触れば富士通は流れを作れる
林にはフルコートに近いマークが付きしばしばダブルチーム
瞬きをせずに見ても、林がコート上にいた時間帯で打てるチャンスはなんと2回だけ
デンソーのディフェンスの集中力も見事だが
そのいずれも決めた林のクラッチぶりは尋常ではない

37.5/40
ファイナルのファイナル運命の第3戦で
試合時間40分中37分半、町田瑠唯はコート上にいた、実質PG1人
町田がいるか否かで完全に別のチームだ
皇后杯で富士通はデンソーに大敗したが、この時は町田不在
攻撃をコントロールするだけではない
チームをコントロールし、試合をコントロールする

20
ファイナルのファイナル運命の第3戦での
高田真希の得点
第1戦と第2戦はいずれも二桁に満たなかった
マッチアップした宮澤夕貴が3戦ともに攻守に渡り奮闘、MVPに異論はない
高田の修正力の凄みを感じたと共に
高田の得点の推移にチームスポーツの進化の鍵がある、と感じた
キーワードはプレイ選択
個人の場合は脳の疲労(※)と切り離せない
肉体の疲労より脳の疲労の方が影響力大きい場合がある
チームとしてのプレイ選択の幅が狭くなった時はエースが奮闘せざるを得ない


Wリーグファイナル戦前の話

町田瑠唯の話

脳のスタミナが超人的な早田ひなの話