基本技術の昇華と誰より動くこと

その昔、遠藤と言えば遠藤彰弘の印象が強かった
あのマイアミの奇跡で10番だった選手
若き代表の中核だった鹿実3銃士
前園&遠藤彰&城
群雄割拠のタレントの中から遠藤保仁が歴史的に抜け出した最大のファクターは
「味方を動かす」から「自ら誰より動きつつ味方を動かす」に進化したことだと思う
攻撃的MFや守備的MFが誰より移動することは余りない
もう一つ挙げるとするなら
ダイレクトパス交換で落ち着かせる
通常は(それまでは)
「キープして落ち着かせる」
(まずは個人でキープ、ダイレクトパスはリスキーなのでやらない)
もしくは
「ダイレクトパスで攻撃のスイッチ入れる」
つまり、技術レベルをワンランク進化させた

あのイビチャ・オシムに
「フィールド内の監督」
「監督不要」
等と言わしめた選手が国内外通じても他にいたとは思えない
ところで
高アドレナリン状態で想定通りの筋出力を維持出来るか
もしくは
筋出力をコントロール出来るか
あるいは
正しい筋出力を動的に把握出来るか
そもそも
高アドレナリン状態ではなく、一定のアドレナリン状態をキープ出来るのか
これは深遠なテーマだ

例えば
今永昇太は緊張により筋出力をアップさせているようだ
丸山茂樹は「ここぞの1打でワンクラブ分より飛ぶ」旨のことを語っていた
中田英寿の必殺パスは長過ぎて「ボルトでも追い付けんがな」だった

この永遠のテーマを考察する上でも
遠藤保仁は凄く興味深いアスリートだった
同じ動きが出来る、想定通りの筋出力が出せるように感じれた

イビチャ・オシム


同じ動きが出来るか問題