ガードぶち抜きKO

かつてのジョージ・フォアマン以来あまりお目にかかれない

タイミングを超越している

「凄し」と「恐るべし」を掛け合わせた新たな形容詞が必要ではないだろうか


歴史上孤高の存在

「孤」の部分が「2」であるようだ

歴史上のツインタワーとでも言ったら良いのか
ESPN やリング誌でも
「疑いの余地がないチャンピオン」はこの2人とされている
井上尚弥とテレンス・クロフォード
4団体統一を2階級で成し遂げたスーパーチャンピオン

忘れてはならないのは、井上は
・上げた階級で僅か1年で4団体を統一した
・上げた階級で最も強い2人と最初に拳を交えた
・階級を上げる前からPFP1位争いを演じていた
ことであり、これらはいずれも史上類をみない

一方、クロフォードは
今年1戦のみ、ただこの相手がPFP5位内のボクサーだった


あくまで私見だが
井上vsタパレスで感じたことで特筆すべきを2点
・5R序盤のタパレスの攻勢が意外だった
井上の入りが守勢、つまりカウンター狙いだったらこのRでのKOも有り得た
・両者の頭の位置が近く両者パンチを出さないタイミングがあった
これをボクシングが「噛み合った」と理解すべきか、一方にとって「噛み合わなかった」と理解すべきか難しいが
井上がタイミングを操れば、より早期のKOも有り得た
そして、井上は中盤以降に倒しに掛かった
つまり、実質3Rくらいの早期KOに近い

早期KOか否かが注目されるが
カウンター狙い、つまり早期か長期戦か相手に委ねた早期KOと、倒すか否かを自らが握った中盤以降のKOでは意味が違う
確かにセンセーショナルなのは前者だが
より圧倒的なのは後者だ
と、私は思う