野球のイタリア代表とマイク・ピアザ監督が話題になっているようだ

ピアザと言えば、パイオニアの野茂英雄が海を渡った時にバッテリーを組んだ捕手だ
当時、ピアザが語った台詞で凄く印象に残っているものがある
キーワードは「少しずつ
ピアザは次のような意味を語っていた
野茂のストレート(4シーム)は(容易には)打たれない
まずはストライクゾーンに投げる
野茂のストレートは縦回転なので、これが(甘いコースで無ければ)いきなり捉えられることは少ない
次も同じ球を投げたら、対応されるリスクは高くなる
しかし、それより少しだけ高いところに投げれたら、やはり捉えられることは少ない
最終的にはボールゾーンを振らせることが出来る
同じ球の到達位置を「少しずつ」変えることが出来るか
それが重要なコントロールだ
四球が少ない投手=コントロールが良い投手、とは一概には言えない
野茂は四球は少なくない、がコントロールが良い投手だ
野茂と言えばスプリットだが、ストレートだけでもかなり勝負出来る

少しずつ
これは他のスポーツにおいても、大変興味深い話だ

少しずつ動きを変えることが出来れば、動きそのものが進化する
同じ動きをする(動きを再現する)術を獲得する有効な方法の1つでもあると思うのだ

スキーの場合
小回りと大回りがとても盛んだが
小回りから少しずつ大回りへ
大回りから少しずつ小回りへ
ポイントはほんの少し、ちょっとだけ、ごく僅かだけ直前から変える
これが、進化のための凄く有効なトレーニングだと思うのだ
何故なら、小脳くんが意識すべきところを意識することになるから
(ってそのまんまやないかい)

所謂「体で覚えてる」と表現される自動化した動きと
頭で制御する動きの境界線をくすぐることが出来る、と思うのだ


ところで、ふと気付いたが
WBCの準決勝以降を展望すると、プールAとプールBは不利だと言わざるを得ない
USAやドミニカには有利な日程だ
チームとしての時差ボケ対応には1週間を要する
MLBでも大陸を横断したチームがパフォーマンスを発揮するのは困難、とはよく言われる話だ
正直言って、少しずつ調整出来る1週間欲しいものだ


同じ動きが出来るか問題