運命の最終打席
正直私は半ば諦めかけていた
54で足踏みせず55に届いたことが凄い
村上が登場した時
その背番号を見て多くの野球ファンが
「松井のように成れるといいね」と感じたかも知れない
しかし、村上の「55」は松井のそれではなく
王の日本記録のそれであり
目指すはヤクルトのゴジラではなく村上1世
それを証明するには充分だった
私はそう悟りつつあった

運命の最終打席
余り語られないが横浜の入江は凄い球を投げる
左打者のインハイへ150km超え
NPBの歴史の中でもあのホームランは類を見ないのではないだろうか
ヒットに出来る好打者はしばしば現れる
しかしあれ程の打球はあまり見られない
MLBのデビッド・オルティーズやケン・グリフィーJRやエディ・マレーの全盛期のような打球
豪速球をいとも簡単にライトスタンド上段に運ぶ
豪速球の立場はどないなるねん、とも言うべき打球
150kmが遅く感じれる程にスイングが速い
恐るべき修正力と共に最後に木鶏たりえるメンタル

ナンセンスを承知で言うが
もしも
村上が55号を打って以降も量産ペースを維持し順調に60号に到達し
最終打席を迎え
入江がメジャー級のストレート系の球をインハイに投げたとして
この日の前の打席と同様に打ち取られていたとしたら
記録上は勿論前代未聞に凄すぎる
しかし、その架空の村上より現実の村上の方が偉大だと感じた
木鶏たりえることが極めて困難な中で木鶏たりえた


↓MLBファンの中でその名はすっかりポピュラーに違いない
レギュラーシーズン最終盤の話題盛り沢山な中
他国の話題がヘッドラインとは




ところで
国体の高校野球
準々決勝の4試合はいずれも好ゲーム
心身ともにコンディション調整が難しい大会だと思うが
8校いずれも素晴らしい試合ぶりは流石
九学の村上弟の長打力は際立っている
U18日本代表には選ばれなかったが、左打者で逆方向スタンドに楽々放り込める打力は凄い
いずれは国際戦で見てみたい、と感じた関係者も多いのではないだろうか
それから聖光の山浅は相変わらず凄い
攻守ともに読みが凄い
大阪桐蔭と聖光学院
最終打席にも注目したい