車椅子バスケット
準決勝の優勝候補イギリス戦の序盤
日本は大きくリードされた
その時、歴史が動いた(司馬遼太郎風)
と、私は思った
世界一までワンプレイ届かなかったのではなく
世界一までワンプレイの位置に届いた
鳥海連志の動きは感涙ものであり
香西宏昭の決定力は鳥肌ものだった
決勝戦はパイオニア藤本怜央が歩んだ19年間を象徴していた
立ち上がり藤本だけがスコアを動かす
香西が臆せずたゆまず頑張り続け
最後に鳥海が翔んだ

バスケットボールの結晶でもあった
1Q 日本がリード
2Q 米国はゲームプランを変えた
  日本のストロングポイントを消し
  不調なシューターを囮に使った
3Q 日本も建て直す
  ベリーハードワークの闘魂再点火
NBAファイナルの様な頭脳戦でもあった
オリンピック決勝よりNBAファイナルに近い気がした
チームとしての熟成を感じたからだ


鳥海連志
驚異的な運動神経
驚異的なコーディネーション能力
否、この表現は適切ではない
何故なら、鳥海は既に驚異であり要所で驚異を超えているからだ
鳥海が格上と対峙した時の動きは涙もの
鳥海の鋭い動きは破壊力抜群
鳥海の決勝での最後の動きに涙腺が崩壊した
最後の最後
僅かな逆転への望みを繋ぐため、鳥海は翔んだ
それは結果には繋がらなかったが
人類の進化に繋がるはずだ
スポーツの進化にも繋がるに違いない 

NBAにこんな選手がいただろうか
華麗なるアレン・アイバーソンがデニス・ロドマンの様に奮闘し続けれるか?
サッカー界にこんな選手がいるだろうか
攻撃の天才メッシがカンテの様に守備でも動き廻り続けれるか?
マラドーナにシメオネの全盛期が憑依するか?
シメオネが構築したアトレチコのベリーハードワークの攻守の2ピースに1人で挑戦し続けれるか?
野球界にこんな選手がいるだろうか
エースのゲリット・コールが主砲のアーロン・ジャッジの様に長打をも打ち続けることが出来るか?
(あっ!いた!それもいずれも両者より凄い選手が、それはさておき)
鳥海の凄すぎる動きには
他の多くの競技で目指すべき要素がある