気まぐれ図書館 -38ページ目

気まぐれ図書館

気ままに綴っていきます。
主に、サイト更新関連かと。
社会人しながら、専門で小説の勉強中です^^

バレンタインから、めっきり更新してないな、私(´Д`;)


まぁ、日記はちょいちょい書いてはいるものの、

いろいろやりたいことがあって、

ちょこっと、そちらに集中させていただきました。


で、まぁ、ちょこちょこ日記にアップしています通り、

完全に、Starry☆Skyにハマりました←


いや、今までは、Starry☆Sky、というよりは、

翼くん好きー、ぬいぬいもカッコ良いよー、的なハマり方で、

こんだけStarry☆Skyと連呼してましても、

結局のところ、全員好きか、と言われると、

キャラもはっきり把握してない人もいまして←


ぶっちゃけ、ごめんなさい、

ちょっと中の人でも選んでました←


それがですなー。

本格的にキャラと中の人を切り離して考えたり、

ご依頼をいただいて、

翼くん以外のキャラを書く機会が増えまして。


そして、とどめに、Starry☆Skyアニメですよ。

あれがねー、もう、完全にとどめだったと思うのです。


いつの間にやら、手元には、

ポタが全部揃うというwww

ちなみに、後春も買うという←


とは言いつつ、今やっと秋ポタを始められたところなので、

全部を網羅するのは

もうちょい先かもですが、

今後、翼くん以外のキャラも増える、かも?

とか思いつつ。


あとはー、うまくいけば、自分の野望も果たしたいな、と。


ともあれ、サイトに足を運んでくださる方の、

少しでも癒しになれば、

と思い、また更新していければと思っています!

「ガルディアおばさん!」

「ガルディアお姉様、でしょ?」


 しっかりと訂正を加えながら、いたずらっぽく笑ってみせると、彼女は貸出証書に記入してくれる。とにかく免許証さえあれば貸し出しできるらしく、司書も、ガルディアが借りる、という形で承諾してくれた。


 そのまま、二人で図書館を出、お礼を言う間もなく、リークは声を上げた。


「びっくりしましたよ。いつもいきなり現れるんだから」

「失礼ね。別に、知り合いに声をかけても良いでしょ? あたしにとっちゃ、あんたもセリカも、自分の子供みたいなもんなんだし」


 言って、ガルディアは人当たりの良い笑顔を見せた。


「ところで、おばさんは…」

「お、ね、え、さ、ん」

「……。ガルディアさんは、どうしてこの街に?」


 何となく、そこを訂正するのが癪で、言い変えてみれば、ガルディアはわしゃわしゃとリークの頭を撫でた。


「こら、子供が変な気を遣いなさんな。それとも、この頭じゃ、あたしがこの街に入る理由もわからんか?」

「いた…っ、痛いですってば!」


 力を込められて、思わず声を上げるが、気を遣ってくれているのはガルディアも一緒だ。こうして明るく振る舞って、お互い、暗くならないようにしてくれている。本当に、セリカの母親、カトレシアとは姉妹ながらも、静と動、という感じだ。


「とは言っても、あれから一カ月だからね。葬儀も関連行事も終わっちゃってるから、ほんと、あんたが心配することは何もないのよ。カトレシア達の冥福を祈ってやって、トーシアンにいる間だけでも、あの子の側にいてやって」

「ガルディアさん…」


 言いながら、ガルディアは気の良い笑顔を見せる。本当に、昔から、彼女の元気というか、前向きな考えには、いつも励まされる。


 そんな心境をくみ取ってか、ガルディアは強く背中を押した。


「らしくないじゃないの! あたしが知ってるリークは、そんな顔しなかったわよ。全部のことに一生懸命だけど、ちゃんと、肩の力を抜く方法も知ってる。自分の気持ちに嘘はつけない子だもの」

「そう、なんですか…?」


 思わず聞き返してしまえば、彼女は、声を上げて笑ってみせた。


「あたしに聞かないでよ。でもね、リーク、人は変わるもんよ。環境とか、接してきたものとか、色んなことでさ。それでも、あんたの大事な想いだけは曲げちゃダメ。それが、絶対支えになるんだから」

「大事な、想い…」


 自分で口に出してみるが、今はそれがはっきりしない。いや、気付きたくないだけかもしれない。


 セリカの側にいることが心地良すぎて、自分の夢をないがしろにしてしまうのではないか。でも、だからと言って、自分の夢を取れば、今度はいつトーシアンに戻ってこられるかわからない。その間に、何かあったら…。


 だから、結論を出せなかった。答えを出すということは、どのみち、自分の我が儘を貫くことになるのだから。


「何かあったら、あたしの会社に来なさい。お姉さんがいつでも相談に乗ってあげるわよ」


 言うと、彼女はウインク一つ残して、歩いて行ってしまう。本当は忙しいのに、リークの姿を見かけて、わざわざ声をかけてくれたのだろうか。そう思うと、自然と笑みがこぼれた。


「さぁ、早く帰らないとな。セリカが待ってるだろうし」


 本を持って軽く伸びをしながら、リークは再び商業地区を目指して歩き出した。

 西日が傾く街には、まだまだ活気に満ちていた。夕食の買い出しをする人、仕事帰りの人、露店商とかけあいをする客、様々だ。


――やっぱり、故郷、なのかな。


 そんなことを思い、懐かしむ。


 先刻の、セイバーの言葉が胸に引っかかる中で、昔と変わらない街並みは安心感を与えてくれる。だからこそ、トーシアンが好きだった。遺跡が好き、というのも、この風情のある街並みや、湖に面している環境の影響があるのかもしれない。


『全てを知れば、後悔するのはお前だというのに…』


 不意に、思い出した台詞に、リークは思わず勢い良く首を振った。今は、そんなことを気にしている場合ではない。


――そうだ、図書館に行かないとな。


 無理矢理意識を変え、リークは活気ある商業区を抜けた。


 図書館があるのは、学業区だ。華やかな商業区に比べて人は少ないが、機能は充実しているので、学業水準は割と高い。


 その中でも、一際目立つ煉瓦造りの建物が図書館だった。ここも古くからある建物らしく、屋根に近い中央部にはめられたステンドグラスや、壁にツタが絡みついている、そんな雰囲気が、リークは好きだった。


 少し重い木製の扉を開くと、まずはカウンターが目につき、次いで、かなりの数の蔵書が見えた。二階まで、本棚はぎっしりある。


「あの、歴史書はどこにありますか?」

「二階の奥になります。ご案内しますか?」


 司書の女性が、笑顔で申し出てくれるが、リークは丁重に断って、カウンター横の階段を上った。


――うわ、専門書ばっかりだな。


 蔵書を見渡してみれば、おそらく、一般の利用者は読まなさそうな、学術書的な文献が二階の蔵書を占めている。そして、そのほとんどが、トーシアンの歴史に関してのもの。確かに、司書の女性が案内する、と申し出てくれるはずだ。種類が多すぎる。


――まぁ、この街全体が遺産でもあるし、ガレンシア湖の遺跡も大規模だからな。


 胸中で独りごちて、リークは、ようやく、目当ての棚に辿り着いた。


 昔、父と来た時に、ちらっと読んだことのある本。その時は、文字があまり読めなくて、絵ばかりを見ていたせいか、逆に、本の装丁は覚えている。古びていて、珍しい染料を使っていた。


――あった、これだ。『ガレンシア―失われた都市―』


 確認するために最初のページを繰ると、そこには、湖面に浮かぶ屋根らしきものと、二本の尖塔の先が見えている絵があった。そして、何気なく窓を見てみれば、夕焼けに照らされて、似た光景がガレンシア湖に浮かんでいる。


――あれが、ガレンシア湖の遺跡なんだ。


 改めて、そのことを実感する。


『トーシアンの基盤を作ったのは、デイアイクという建築家なんだ。この街は、彼の作品と言っても良い。だが、ある日、大雨で水路が決壊して、トーシアンの三分の一が湖となって沈んだんだ。だから、あの湖を“遺された(ガレンシア)”湖と呼ぶんだよ』


 リークは、そう説明した父の言葉を思い出しながら、窓の外の遺跡に背を向けた。


 今は、この遺跡を調べたい。トレジャーハンターの最初の仕事として、故郷の街にある、この遺跡を。


『いらない迷いは捨てるんだな』


 そこまで考えた時、不意に、セイバーの言葉が浮かぶ。そんなことが出来れば、苦労はしない。自分でも優柔不断だと思いながら、それでも止められないのが腹立たしいが。


――じゃなくて! 今は、そんな場合じゃないんだから!


 自分に言い聞かせて、首を軽く振ってから、リークは、本をカウンターに持っていった。


「すみません、この本をお借りしたいんですが」

「免許証はお持ちですか?」

「え…?」


 逆に問われ、リークは思わず聞き返してしまう。そういえば、以前、本を借りる時に父が職業免許を提示していた気がする。


「あ、今、免許は申請中なんです」

「でしたら、お貸しするわけには…」

「じゃあ、これで良いでしょ?」


 形式通りの答えをしようとした司書に、唐突に女性の声が割って入り、免許を差し出す。そこに刻まれた名前を見た時、リークは驚いて顔を上げた。