序章 La Faure―美しく悲しい世界―
澄んだ水と緑に彩られた世界、ラ・フォーレ。様々な人が住むこの場所には、ある伝説の都市がある。
世界中のどの街よりも技術が発達し、住む人々が皆幸せになれるという、幻想都市”ルナ・サーガ”
どこにあるのかも、どんなものかもわからないから伝説なのだが、探検家、冒険家が捜し求める存在になっている。
小説や文献にも登場し、あるものでは海底都市、またあるものでは空中都市、山の中に隠された要塞、遙か昔に滅んだ文明都市とも言われている。
ただ、どれも空想の域を出ず、過去の戦争が生んだ理想の産物ではないか、という意見もある。
それでも、人々は、この幻の都市を夢見続けている。未だ見ぬ楽園として。いつか、そこに住んでみたい、と、憧れの念も抱きながら。だが、それは、あくまで夢で、実際のところ、人々は今以上の生活を望むことはなかった。
ラ・フォーレに《神の雷》が落ちるまでは。