今年も始まる、あの行事。
みんなの期待が膨らむ中、私達生徒会は大忙し。
でも、準備は万端で、心からこのイベントを楽しんでいる。
そう、ちょっとした、ハプニングがあるまでは。
「良いか、野郎共! 今年は、俺はもう生徒会長じゃない。だが、この学校の卒業生ではある。よって、今回のイベント、俺も参加するぞ。この俺に勝てたら、そうだな…。うちのマドンナからのご褒美だ」
「えぇ!?」
唐突な言葉に、驚く暇もなく、生徒全員が湧きたって、次々に体育館を後にしていくさまを、呆然と見送っていたけれど。
「こうしちゃいられない! 俺達も行くぞ!」
「え…?」
不意に手を引かれ、私は、そのまま、彼と体育館を飛び出した。