朝焼けの光を浴び


赤銅色に染まる校舎から


大きな歓声が沸きあがる


凍るような空気の中


青空の下で乾いた雪がふりつもり


ちらちらとゆれながらなお舞い落ちる


冬の雪は


これから始まる厳寒の使者の訪れ


閉ざされた世界にひるむことなく


冬を迎え入れる子供たちの明るい声が


小さな希望の火となって


遠い春が来るその日までこの地をあたため続ける