ばらばらばら・・・


天から降り注ぐ大粒の雨のように


道端の大木が枯葉を降らす


風はなく、時は残されているかの秋の日に


大振りの葉を一思いに手放し散らしていく


過ぎ行くときを変わらぬ姿で淡々と


同じ場所でひたすらたたずむ大木よ


眠りを前にした決断のときをまなこに写し


言葉なくして諭した賢者よ


ひっそりと目覚めを促す優しさは


人智を超えた計らいと大自然の妙をもって


人々に静かな波紋を広げていく