お月さま夏の終わりの早い夕暮れ 空にはぱっくり半割れお月さま 去る夏を惜しむ公園で 子供たちの歓声と煙のにおい 夕暮れ過ぎて街頭灯る頃に 友と遊ぶことのうれしさと 花火の美しさを愛でる声 このときこの場所が 幼き日の楽しい思い出となるだろう そっと窓辺で見守りながら 時のなかの傍観者は お月さまと一緒に満面の笑みをたたえる