途切れることなく
雨らしい太さで降りつづけるシャワーの中で
側溝の上を歩く小鳥が一羽
ととととと、ととととと、ととととと
あっちへ行っては立ち止まり
戻ってきては尾を振るしぐさ
跳ねるように滑るように
なめらかに地の上を動いては
途方に暮れたような思案顔
何かを待ち続けているのか、
それとも降りしきる雨の中で
天意をはかりかねているのか
小鳥のお散歩は晴れても雨でもお構いなし
大きな宇宙の小さな地球の上で
ひっそりとお役目を果たすとはなんのことか
小鳥の姿からまなぶよしと
雨の音にまぎれてささやく声がする