ゆらゆらゆれるろうそくの炎


光と暖かさを伴いながら


芯の周りにそって、囲い込んだ空気を燃やす


火は目の前にあるのに


その正体はどこにもない


炎は揺らめきながら


そこに何がしかの形無き者があるかのようにふるまい


物質の形を変え現象をおこし続ける


燃えながらもいずれ燃え尽き


灰になりながらも再びきっかけをつかんで燃え上がる


ろうそくが人間の姿ならば


炎は見えざるものの意識なのか


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