朝風が


満開の雪の女王様を


ゆらゆら揺らす


渡り鳥は鋭く鳴きながら


王冠のある細い枝に羽を休め


ちいさな体を女王に委ね


花のゆりかごでゆらゆら揺れる


女王が刻むリズムに溶け込み


木と花と風とことりは


渾然一体となる


自然の風景、一つのリズム


大きないのち