花冷えの続く日に


ひとつ、ふたつ、


桜色の花を開きはじめ


ゆらゆらと風に揺れながら


みる人を春の夢へと誘う花よ


さくら、さくら


咲くときも満開のときも散りゆくときも


夢の色を振りまきながら


うつつを霞める幻の花