いつの間にか心に住んでいた小さなももちゃん


ももちゃんは緑色の目をした栗色の髪の女の子


小さなももちゃんはお腹減らし


ももちゃんは意地っ張りで寂しがりや


本音をズバリというくせに


頼まれたら嫌といえなくて


諦めがちに引き受ける


一所懸命になりすぎて


正義と平等の剣を振り回し


自分の中の正義だけで生きていると疎まれる


小さなももちゃんは失敗ばかり


ポロリと涙をながせばいいのに、決して泣かない


不器用でまっすぐでおてんばで頑固もの



がんばったから失敗も成功もあるんだよ


一つの成功と沢山の失敗は同じだけの価値があるんだよ


そして失敗は


小さなももちゃんをおおきくするものなんだよと


大きなももちゃんは温かく見守っている


がんばれ小さなももちゃん