お彼岸の川べりに


春の市が立つ


小さな町の小さなお祭り


綿あめ、箸巻き、りんごあめ


お小遣いを握り締め


友達と歩いた屋台の軒先


目を閉じれば鮮やかによみがえる


あの瞬間に


頬を染めて心躍らせた無垢な喜びが


時を越えて私の魂を揺さぶる