何気なく聞いた話が


ふとした拍子に心に浮かび上がってくる


つながりなどないと思っていたその話が


小さな予感と結びついて


心に大きな不安の影をおとす


そんな、まさか・・・・


否定しつつ


湧き上がった不安を強く解き放つことができない


今、居る場所でしか生きられないはずなのに


不安は足元をさらって


心を遠く遠く飛ばしていく


形のない小さな不安に翻弄される実体とは


今ここを生きずして地に足をつけていない幻と同じ


幻が幻に支配されぬよう


強く息を吸い目を見開きその正体を見つめなおして


心と体をとりもどそう