手足も目も耳も口もある


この世で自立するに必要なものすべて


生まれいでし時より与えられ


持つものを当たり前に受け取り


ないものに不満を抱きながら


ただ生きている


奥深く心をのぞきこむのを恐れ


己の怠惰に目を瞑り、痛い言葉に耳を塞ぐ


謙虚さをわすれ傲慢な態度で


真理を見ているかのごとく振舞う凡夫に


深いところから戒めの言葉が湧き上がる


耳をかたむけ聞きなさい、と。


何も見ず何も聞こえていなかったこれまでの道程を振り返り


せめて心を開いて歩みだせとの


忠告の言葉を情けといわずなんと言おう