旅をして


今いる場所の真の意味を垣間見る


駅に降り立ち


呼吸をすればその冷たさと心地よさに


体がニュートラルになっていく


不平と不満を抱きながら暮らしつつも


しばし離れてみれば


家路につく喜びが心から湧き上がる


一時といえど碇を下ろし


この土地で暮らしを営むのには


なにごとかを成し遂げる必要があるからだろう


そう考え続けたが解けなかった疑問の答えが一つ、


ふと心の中に浮かび上がった


旅は日常を忘れさせ


再び戻ったときに日常の中にあった何かを気付かせてくれる


その何かを一つの旅ごとに気付き、すべてのパーツを揃えたら


この町をでていくのだろう