しっとりとぬれた地面や秋草が


薄暗い朝の光のなかに浮き上がる


日に日に遅くなる朝の太陽が


あたりを照らし始めたら


そこはもう初冬の風景


冷たさのました風が頬をやさしくなで


木の葉を散らしていく


寒さはまだ少し手ぬるくて


今のうちに準備をしろよと


風が駆け抜けがてらウィンクしていく


風が木の葉を落とし終えたら、冬は駆け足でやってくる