イタリア・スイス・サンマリノ共和国訪問記①の続きです♪

 


ゴンドラ体験
ベネチアと言ったらゴンドラ!!見ているだけでも情緒溢れていて十分だったのですが、
娘(6歳)がどうしても乗りたい!!というので値段を聞くと30分80ユーロ!
でもそれが通常価格のようで次いつ来られるか分からないかつ、せっかくベネチアまで来たのだから!ザ・観光客ですが乗ってみることにしました。
ゴンドラの舟頭(ゴンドリエーレ)による、道を知り尽くした運河の案内や、ベネチア独特の街並みを間近に見ることができる点は、特別な思い出になります。ゴンドラは、時には観光地として観光客用になりがちですが、いまだにロマンチックな体験として多くの人々に愛されています。もしもう少しお得に運河を渡ってみたいなら、ヴァポレット(水上バス)を使う方法もあります。ヴァポレットは、ゴンドラのように運河を行き交う公共交通機関で、料金はかなり安いです。


 

 


2024年カウントダウン
今年のカウントダウンはミラノで過ごしました。イタリアでは、年越しに「レンテル」というレンズ豆を食べる習慣があるそうです。
それぞれの国で新年には特有の風習があることを改めて感じたと共に、自国の文化も発信したいという思いから、アメリカからの友人に年越しそばを振る舞い、その後は街に繰り出しました。
ドゥオーモ広場の駅が一番盛り上がるスポットだとは聞いていましたが、まさかのドゥオーモ広場駅には臨時で停車しないとのこと。何度も地下鉄を行き来して近くの駅からドゥオーモ広場に向かいました。
広場にはたくさんの人々が集まっており、音楽とライトショーが始まっていました。遠くで花火が上がる準備が進んでいるのが見え、ミラノのカウントダウンは、華やかなパフォーマンスを楽しむことができました。
また日本を出て国外で新年の始まりをきれることに喜びを噛み締めたかったですが、本当にすごい人で押し潰されそうになるほどの人々が新年を祝っていてエネルギーをもらいました。
 
 


スイス旅行
新年早々、ミラノからスイスのルガーノまでいってみました。
ミラノ中央駅( Milano centrale)から、直接ルガーノ行きの電車があるのですが、直通列車を見つけることが出来ず、乗り換えを繰リ返しました。
その中で何度も、道行く温かい人たちが行き方を教えてくれたり、一緒に電光掲示板をみて説明してくれたにも関わらず、発音が通じず、ロカルノ!!というところに行ってしまいました。

ルガーノとロカルノ・・ なんとなく似ている名前ではありますが。。  
到着して、お目当てのお店がないことでやっと到着地を間違っていることに気づくというとんでもないハプニング。
スイスの鉄道は多くの線が交差していて、他の言語を使う人々も多いため、発音や駅名が微妙に違って伝わることもあるらしいので、固有名詞に関しては書いてあるものを見せるなど対策も必要だと感じる経験となりました。
といっても本来はルガーノのみにいくつもりでしたがロカルノにも行けたので結果オーライ!と気持ちを切り替えて楽しみました。特に、ロカルノに到着し、まずは駅から徒歩で街を散策しました。
ロカルノ駅から少し歩くと、広がるのはロカルノ湖。湖の水面が透き通っていて、山々の美しい景色が水面に映り込んでいます。特に湖畔の「パラッツォ・デル・レ」の周辺は、古い建物が並び、街の歴史を感じることができました。
ルガーノは、スイスの南部、イタリア語圏に位置する美しい湖畔の街です。ルガーノ湖を一望できるこの街は、落ち着いた雰囲気の中でリラックスした時間を過ごすのにぴったりですが、ロカルノよりも少しお店も多く、賑わいをみせていました。
クリスマスマーケットが、新年を明けてもまだ立ち並んでおり、日本とのニューイヤーとの違いも感じることができました。
 
 ↑ルカルノとルガーノ
 

パート3に続く。。。𓏸𓂂𓂃🛩


英語コミュニケーション講座

講師   Stacy

 

今回の旅はイタリア・スペインとサンマリノ共和国に訪問しました。
楽しい思い出も、ハプニングもあった今回の旅の一部を紹介したいと思います。

イタリア・ミラノまでの道のり
とにかく物価が上がっているヨーロッパ。少しでもチケット費用を抑えるため、上海とパリを経由してミラノまで行きました。なんと乗り継ぎ待ちなどを含めて20時間以上!!
6歳の娘を連れての旅は慣れてきましたがヨーロッパに二人で行くのは初めてだったため想像以上の長旅でした。

そのような中でも上海までは教え子のフライトに搭乗できたり(エアライン講師をしていて偶然遭遇できた)、エールフランス航空では、客室乗務員の方々が娘が退屈しないようにお菓子と電池式の蝋燭を持ってきてくれて歌を歌ってくれたり、パイロットから似顔絵のプレゼントをもらったりサービス精神旺盛なサービスに感動しました。
やっぱり客室乗務員の仕事っていいなと思える瞬間がたくさんあるフライトでした。

小さなハプニング
長旅を終えて、アメリカから来る友人(ミラノ在住でアメリカに一時帰国中だった)とミラノで落ち合う予定がなんと、アメリカの天候が悪くフライトキャンセルになり友達は一日遅れで到着しました。

当初友人のうちに滞在する予定だったため急遽宿無しになってしまいましたが、うちを出て30時間ほど経過していて、宿を探す元気も出ず空港直結のシェラトンホテルで過ごしました。そこでまた奇跡が起こりました。

客室乗務員の同僚が偶然ミラノ線に乗務していてホテルでばったり会ったのです。
いつもは、安宿で現地感を味わえるような旅を好みますがこの日だけは特別な空間でゆっくりと過ごしました。ラウンジでもプロシュートやパルミジャーノ・レッジャーノなど、地元の特産品がたくさんあり、まだイタリアの地を歩けていなかったものの少しイタリアを感じることができました。

ついに再会
翌日ようやく友人と再会することができました。最後に会ったのは日本に滞在されている時だったので久しぶりの再会に大変喜びました。友人の家までなんとか到着し友達の家に二週間滞在しました。ホテルにはない、自分のペースで過ごせて、地元の人々との交流や日常生活の中に溶け込むことができるため、旅の楽しみ方が一層深まります。
 

たとえば、地元のスーパーで買い物をして一緒に料理したり、普段の生活の中で見逃しがちな街の魅力を発見したり…。
 

 

イタリアのレストランにて
友人はアメリカ人ですが、ミラノに住んでいるためイタリア語を話すことができます。
イタリアのレストランで働く人はフレンドリーな人が多く自然とコミュニケーションがとりたくなります。

そこで来店前に友人に挨拶を習って、「Buona sera(ブオナ・セーラ)」「Buongiorno(ブオンジョルノ)」など、軽く挨拶することで一気に距離を縮めることができました。
また、友人によるとアぺロールというお酒を食前や食事中に飲む人が多いそうです。軽い苦味と爽やかな味わいが、食欲をそそります。イタリアで飲むアペロールは特別美味しく感じる気がします。見回すと店内の多くの方がアぺロールを楽しんでいました。

アンティパスト(前菜) → プリモ(パスタやリゾット) → セコンド(メインの肉や魚料理) → コンタル(サラダや付け合わせ) → ドルチェ(デザート) の順番が一般的でかなりのボリュームがあります。おすすめはリガトーニという太い筒状のパスタのアンチョビのパスタです!

パスタを巻いて食べるのが、イタリアでは非常に一般的な方法で、スプーンを使うことはほとんどありませんし、食後には必ずと言っていいほどエスプレッソを飲むことも習慣化されています。
 
 

ミラノ散策
友人宅でしっかり休み、次の日にミラノを散策しました。
旅の目的の一つであったレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を見るためにサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へ足を運びました。
とても人気なため入場チケットを事前に予約しておくことが必須で、時間も区切られているほど多くの人が絵画を一目見ようと訪れていました。
その価値は十分にあります。

「最後の晩餐」の登場人物一人ひとりの表情や仕草には、それぞれの物語や感情が込められていて、本当に深い意味がありもっともっと見ていたかったです。
特に印象的なのは、イエス・キリストが予言するシーンの緊張感、使徒たちの驚きや戸惑いなど、どれも非常に細やかに描かれているところです。
また、ユダの裏切りの瞬間を表現した表情も忘れられません。ユダの顔には、他の使徒たちとは違う、どこか冷徹で躊躇いのない表情が浮かんでいて、それが裏切りの瞬間を象徴しています。教科書でもない、でも教科書で見た絵が目の前にある。その絵には計り知れないストーリーが描かれており感動しました。

その後、ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)を訪れました。ゴシック様式の壮大な建物に圧倒されます。大聖堂の内部のステンドグラスにも一枚一枚物語が書かれていたり数えきれないステンドグラスは圧巻です。
ミラノに来てよかった!!と一番思えた場所です。600年もの歳月をかけて創られた大聖堂。屋上から見たミラノの景色も忘れることができません。
 

ミラノからベネチアへ
ミラノからベネチアまで電車で移動しました。イタリアの電車は、景色を楽しみながら移動できるので、車窓からの風景も大きな魅力で、特に、ミラノからベネチアまでの路線では、田園風景や小さな町を通り過ぎる景色が美しく到着する頃には、ベネチアの水路が見えたことが印象に残っています。 


 

何度も道を聞いて、みんなが優しく助けてくれたことから、温かい気持ちになりました。電車を乗り継ぐ際に、ちょっと不安だったり迷ったりすることもありますが、イタリア語で「ありがとう」は「グラツィエ」、「すみません」は「スコーシ」と覚えて使うだけで、だいぶコミュニケーションがスムーズになりました。
ベネチアの街並みは本当に独特で、運河を行き交うゴンドラ、古い建物が並ぶ街並み、石畳の小道など、どこを歩いても絵になる風景が広がっています。
 
 

特に印象に残っているのは、サン・マルコ寺院(サン・マルコ大聖堂)です。サン・マルコ寺院のモザイク画は本当に素晴らしく、金色に輝く内部の装飾が神秘的で、まさに圧巻です。サン・マルコ寺院は、大聖堂の特徴的なドーム型の屋根や、金色に輝くモザイク画など、ビザンチン様式の美しいデザインが随所に見られます。


サン・マルコ寺院の最も有名な特徴は、何と言ってもその豪華なモザイクです。寺院内部の天井や壁には、聖書の物語や聖人たちのシーンが描かれた黄金色のモザイクが何千枚も敷き詰められています。これらのモザイクは、ローマ帝国時代から中世、ビザンチン時代にかけて、数世代にわたって作られたそうです。サン・マルコ寺院は、ベネチアの守護聖人である聖マルコの遺体が安置されている場所でもあります。 


 

広場の中央に立つと、ピアノ・デル・カヴァリエ(鐘楼)や周囲のカフェが見渡せますが、特に、カフェ・フローリアンは世界最古のカフェの一つとしても有名だそうです。

 

パート2へ続く。。。✈️𓈒𓂂𓏸

 

英語コミュニケーション講座

講師 Stacy
 

今回は、私が担当している日本語学校の英語クラスで行ったディスカッションを通じて見えてきた「自転車をめぐる異文化」についてお話しします。

日本では交通手段として1番多く使われる自転車。。

他の国ではどうなのでしょう?


自転車ルールをテーマにした授業
授業で「自転車のルールが厳しくなった」という英文記事を見つけたので、留学生たちに「自分の国ではどうかな?」と考えてもらうため、クラスで取り上げてみました。まずはウォーミングアップとして、以下の項目について各国のDoとDon’tを考えてもらいました:

ヘルメット
スマートフォン
アルコール
2人乗り
ライト

すると、アジア出身の学生たちから次々に意見が飛び出しました。
そして、ザワザワしはじめ・・
「どれも自分たちの国ではあまり当てはまらない」「発展途上国ではそもそも自転車が使われていないのでは?」など、今まで考えたことがなかった答えがでてきました。

理由を尋ねると、「危険だから」とのこと。
「じゃあ、何に乗るの?」と聞くと、「車かバイク」と即答されました。

自転車を使わない理由、使う理由
学生たちの話を聞くと、自転車を使わない背景には以下のような事情があるそうです:

・道路事情:道路が整備されていない。
・自転車専用レーンの欠如:安全に走れる道がない。
・バイクの多さ:都市部ではバイクがひしめいており、自転車で移動するのは危険。

一方で、自転車が使われる場面や目的も国によってさまざまでした。以下にいくつか紹介します。

各国の自転車事情

キルギス
キルギス出身の学生は、「自転車は交通手段というより、趣味やリクリエーションのためのもの」と教えてくれました。山や自然を楽しむために使うのが主流とのこと。自転車で大自然を駆け抜けるなんて、なんだか映画のワンシーンのよう!

バングラデシュ
バングラデシュの学生は、地方に住んでいた頃は「中学校までは自転車で通学していました」と話してくれました。また、「リキシャ」という三輪の自転車タクシーが広く使われているとのこと。リキシャは短距離の移動手段として便利で、人々の生活に欠かせない存在だそうです。

中国
中国では、都市部で電動バイクや車が増える一方で、自転車は観光地で人気を集めています。さらに、「自転車が国民的スポーツになりつつある」という話も!地方や観光地ではレンタル自転車が盛んで、サイクリングを楽しむ人も多いそうです。

ベルギー
私自身の体験ですが、ベルギーでは自転車が重要な交通手段であり、自転車専用レーンや信号機が整備されていました。初めて見た時は驚きましたが、どの信号に従えば良いのか分からず、ポリスに呼び止められるというハプニングも(笑)。雨が降っても濡れながら自電車に乗ってみんな通勤しています。日本に帰国して、自転車に乗りながら傘を差している人を見た時、「ベルギーではあり得ないな」と思わずつぶやいてしまいました。

イギリス
イギリス人の友人によると、「自転車レーンが少ないし、車やバイクが多いから危険」という意見が。アジアの国々と似た状況なのが興味深かったです。

(*住んでいる地域によって事情は違ってきます)


異文化理解から学ぶもの
今回のディスカッションを通じて、自転車という身近なテーマにも国ごとの文化の違いが現れることを学びました。日本では当たり前に思えることが、他の国ではそうではないということに気づき、視野が広がるきっかけになりますよね。

異文化に触れることで、驚きや戸惑いを感じることもありますが、その背景を知ろうとする姿勢が大切です!

日常の中にある些細なテーマでも、「なぜそうなのか?」と疑問を持ちながら考えることで、新しい発見が得られます。次に海外を訪れる時は、その国の「当たり前」に注目してみてください。そして、それを通じて自分の価値観を広げるきっかけにしてみましょう。
皆さんも異文化に目を向けてみてくださいね!

 


「2024年度も色んな国の色んなお話を学生のみんなから聞くことができました♪」

 

英語コミュニケーション講座

講師 Amy